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不健康麻雀

JUGEMテーマ:日記・一般

 

健康麻雀に通い出して、3ヶ月が過ぎた。

雰囲気にも慣れて、毎週金曜日の例会が楽しみになっていた。

女性3人を相手にすることもあり、ゲームの緊張感が乏しいものの、ゆるゆるの雰囲気がなかなか面白い。

先日2回振り込んだが、2回ともチョンボで助かったり…。

まだ、初心者の人もいて、「ちょっと、この手で上がれるか分からへんから、見てくれへん」とゲーム中に言われることもある。

 

それでも、時には強そうな男性を相手することもあり、麻雀の醍醐味を味わうこともある。

毎回20数人ほどのメンバーが参加して、くじ引きで相手が決まる。

誰が相手でも、みんな麻雀そのもののゲームを楽しみにくるので、和気あいあいの雰囲気だった。

 

ところが、興ざめする出来事があった。

その日、初めて男性3人を相手することになった。

強そうな人たちだったので、私の心中はウキウキしていた。

開始してすぐ、私は一盃口、ドラ1を闇テンでツモ上がりした。

すると、80歳のYさんが「現役時代を思い出す麻雀やな」と言い出した。

それから、数局流局したが、ふたりが闇上がりの手でテンパイしていた。

リーチを掛けない麻雀に、再びYさんが「ここの場はみんな強いで」と、大声でいう。

和気あいあいの雰囲気が引き締まった感じになってきた。

 

そんな中、私は少し気がかりなことがあった。

85歳のKさんが、ゆっくり牌を積もるYさんのしぐさにいら立つようなしぐさを見せていた。

YさんもKさんのいら立つしぐさを気にしている様子だった。

 

Yさんが親の時、事件が起きた。

Kさんがリーチ即ツモドラ1の満貫を上がった。

私はその手牌に一気通貫が含まれているのが見えて、実際はハネ満だと分かった。

しかし、Kさんが2千4千だと言って、すぐに手牌をつぶしたので、黙って子の2千点を支払った。

親のKさんも4千点を支払った。

 

すると、次局の牌を混ぜている時、Kさんが「あ、一気通貫やったから、ハネ満や」と言い出す。

支払った後に、請求書を出されるようなものだ。

通常なら「もう遅いですよ」と拒否するのだが、そこは和気あいあいがモットーの健康麻雀。

私は黙って、追加の千点棒を渡した。

もうひとりの77歳のOさんも一気通貫に気づいていたようで、黙って千点を支払った。

 

ところが、親のYさんは納得できない様子で、Kさんをにらむようにして、「なんぼやねん」という。

Kさんはバツが悪いのか、答えない。

ふたたび、「なんぼ、払ったらいいんや」と声高になった。

黙っているKさんに代わって、私が「親は2千点追加ですね」と柔らかく言ったが、私の言葉を無視して、「なんぼ、払ったらいいんや」と再度Kさんに向かっていった。

Kさんは聞こえないふりをして、牌を並べている。

<和気あいあい>の雰囲気が冷たくなった。

場を収めるつもりで、再び私が「2千点ですよ」というと、しぶしぶYさんが点棒を投げるように支払った。

Yさんが気分を害している様子がありありと分かる。

事の伏線もあったので、増額要求に怒りが高まったのだろう。

嫌な雰囲気だなぁと感じ、私は麻雀を続ける気持ちが失せていた。

 

そして、次の局で

77歳のOさんがリーチすると、Yさんはドラの3萬を切って勝負する。

Oさんには通ったが、Kさんの闇テンに振り込んでしまった。

すると、Yさんは再びKさんをにらみつけて、「なんぼ、払ったらいいんや」という。

なぜか、Kさんは応えない。

Kさんも、Yさんが怒っている理由を自覚しているようだ。

再び、私が場を収めようと「2600点ですよ」というがYさんは聞こえているのに聞こえていないふりをして、Kさんをにらみつけながら、「なんぼ、払ったらいい、と聞いてるんや」と繰り返す。

Yさんは完全に心が切れてしまっていた。

それにも、Kさんが無視している。

気まずい雰囲気に堪えかねて、再び私が「2600点です」と繰り返す。

Yさんは点棒を投げるように支払うと、「もう、帰る。誰か代わってくれ」と言い出す。

部屋では4卓が麻雀をしていて、余っている人はいない。

 

隣の卓にいた会長さんが「体調が悪いんか?」と訊くと、「そうや、体調が悪いし、気分が悪い」と言った。

静かな室内なので、Yさんの大きな声が聞こえている。

他の人は麻雀に専念しているようで、この騒動が分かっている。

荷物を持って、Yさんは帰ってしまった。

 

残った3人は3人打ちする気分にもならず、黙ったまま座っていた。

すると、会長さんが「2抜けして、代わってあげて」と、みんなに向かって言った。

今度は、Kさんが「後から一気通貫と言うたから、あかんかったんかな」とポツリと言った。

そして、「わしも帰る」と言って、部屋を出て行った。

残った私と77歳のOさんは茫然と、牌を見つめるだけだった。

その後、私は女性3人の卓に入り、和気あいあいとした健康麻雀を楽しんだが…。

 

老人は突然故障する家電製品のようだ。

是非、反面教師にしたいものだ。

 

その後私は、シルバーのアルバイトも重なり、3週間参加していない。

author:金ブン, category:日常の出来事, 09:36
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