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自死

JUGEMテーマ:ニュース

 

先週録画していた映画を観た。

冒頭のシーンで、自殺した俳優が映し出されていた。

俳優の年齢が、亡くなった私の息子と同じだけに、胸を締め付けられる。

何に苦しみ、自死しなければならなかったのだろうか。

 

著名人の自殺で、一番記憶に残っているのは田宮二郎だ。

もう40年以上前のことだ。

田宮二郎は勝新太郎とコンビを組んだ「悪名」の清次役が印象的だった。

朝吉親分を助けるチンピラの役どころが軽妙で明るく、「自殺」という現実と結びつかなかった。

 

その後も、沖雅也、岡田有希子、可愛かずみ、桂枝雀、古尾谷雅人、加藤和彦などなど、活躍中の著名人が自殺している。

華やかに見える世界で活躍しているだけに、自殺の報道に触れるといつも衝撃を受ける。

 

自らの手で人生を終えた人間の心情を思うと、じんわりと胸が熱くなる。

人のこころはいつもゆらりゆらり揺れている。

少し強い風に吹かれただけで、すぐにどこかへ弾き飛ばされそうになる。

傍から頑丈に見えても、支えている紐は引きちぎられそうになっているのだろう。

 

最近、日本の自殺者数は徐々に減少し10年連続で前年を下回って、昨年は初めて2万人を下回ったという。

それでも人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)にすると、先進7か国(G7)ではトップなんだそうだ。

 

世界の自殺死亡率ランキングでは東ヨーロッパ諸国が多いという。

経済格差や天候不順(日照不足)などが関係しているようだ。

それと、アルコール摂取量が関係していて、アルコール度数の多いウォッカを飲む人が多い国ほど自殺率が高くなる統計結果が出ているという。

 

日本という国は経済的に豊かで、先進国の中でも経済格差はそう大きくない。

それでも、世界の自殺死亡率ランキングでは10位前後の位置にいる。

日本人は責任感が強く、失敗すると「切腹」して責任を果たす思想が染みついている。

それに、日本人は真面目で几帳面な性格が多い。

一つの殻からはみ出ると生きづらく感じてしまうところも関係しているようだ。

 

労働環境も関係していると専門家は指摘する。

とにかく日本社会は労働時間が長くて、余暇時間が少ない。

欧米諸国に比べて、レジャーを利用して気分転換する習慣が根付いていない。

 

新型コロナウィルス感染拡大により、心の不安や経済的困窮などの要因が募り、自殺者の増加が心配されている。

自粛生活を強いられて、毎日暗いニュースばかり目にすると、湿っぽい気分になる。

ウィルス感染による死亡者を減らすのか、経済疲弊による自殺者を減らすのか、新型コロナウィルス感染拡大は理不尽な選択を突きつけている。

 

不安な気持ちを抱えてもどうしようもないので、出来るだけ楽しいことを考えようとしているところだが…。

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:47
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