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タイムカプセル

JUGEMテーマ:日記・一般

小学校を卒業するとき、友達と二カ所にタイムカプセルを埋めた。

一つは同じクラスの子と、学校の体育館の裏手に埋めた。

もう一つは近所の友達と、国道横の空き地に埋めた。

二カ所とも開封する機会もなく、国道横の空き地だった場所には日産の販売店ができている。

確か、中に入れたのは誰かに貰った魔除けやベッタン・ビー玉のようなもので、思い出になるようなものを入れた記憶がない。

それでも、50年前に埋めていたものを見てみたいとは思う。

 

久しぶりに、机のまわりを片付けようと思った。

机の下に、子ども用の洋服入れが置いてある。

私はそれをガラクタ入れとして使っている。

ガラクタというより、捨てられない思い出の品を入れている。

 

 

久しぶりに、開けてみた。

古い記念写真の数々、思い出の手紙、かなり以前に書いた小説、会社で使っていた手帳…。

懐かしいものばかりで、捨てられない。

その中に、プラスチックの箱が出てきた。

京都営業所 タイムカプセル 2009.12.29 の文字が書いてある。

そのころのことを思い出す。

 

 

50歳の時大阪から京都営業所に異動となり、社会人になって初めて職場が変わった。

社員10人ほどの小さな営業所だった。

責任者の立場だったので、かなりストレスを感じる毎日だった。

6年間京都で働き、その後大阪本社に異動になるのだが、その前年の年末、タイムカプセルを思いついた。

社員みんなでこの時の思いを書いてもらい、10年後に開封しようというもの。

アイデアは良かったが、年末の忙しい時期だったこともあり、書き入れたのは私と先輩のHさんだけだった。

その後、私の机の中に仕舞われたままになった。

退職の時、この入れ物を鞄に入れて持ち帰っていた。

 

箱には<2019年12月に開封してください>と書いてあるが、すっかり忘れていた。

 

私とHさんはどんなことを書いていたのだろう。

開けてみた。

折りたたんだ細長い紙がふたつあった。

 

「2019年の私」の欄と「2019年の京都営業所」の欄が作ってある。

「2019年の私」の欄には<死んでいるかも。生きていたら、リタイヤし、孫といっしょに路上ライブをしているかも。今しているホームページはまだ健在だろうか>と書き、金ブン通信のURLが記してあった。

死んではいなかったが、孫はいる。

退職したら、再度ギターの練習をしたいと思っていたので、路上ライブと書いたのだろう。

ホームページはまだ続いている。

 

そして、「2019年の京都営業所」には<所長はM君かS君かな。12月31日の比叡山への挨拶はまだ行っているかも。京都営業所がなくなっていたら、悲しいが。>と書いていた。

現在京都営業所があった場所が女性用のホテルに変身し、営業所は近くのビルに移っている。

ただ、所長候補と思われたM君もS君も退社し、別の広告代理店で働いている。

また、その頃は毎年大晦日に比叡山延暦寺へ年末の挨拶に行っていたが、その後比叡山延暦寺の仕事はほとんどなくなってしまったと聞く。

 

先輩のHさんは現在70歳。

「2019年の私」には<病院のベッドにいるか、シャキッとして京都営業所に遊びに行っているか>と書かれている。

退職後も元気に働かれているが、京都営業所には行かれていないようだ。

また、「2019年の京都営業所」には、<希望として、営業所のメンバーが京都の広告業界を圧巻している>と書かれているが、その頃の社員の多くは会社を離れ、他社に転職している。

 

今、10年後開封するタイムカプセルを作ると、どうだろう。

現在を10年後の過去として、眺めてみたいものだが。

私は77歳か。

この世にいないかもしれないな。

author:金ブン, category:人生, 09:35
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