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不気味

JUGEMテーマ:ニュース

 

郵便ボックスの朝刊を取りに、玄関扉を開けた。

新聞を持って家に入ろうとすると、駐車場の扉の前に黒い物体が見えた。

近づいて見ると、黒猫だった。

全く、動かない。死んでいる。

首輪が無く、野良猫のようだった。

最近、近くの水路脇に、餌の入ったアルミの入れ物を見つけた。

誰かが野良猫に餌を与えていたようだった。

 

妻が気味悪いというので、処分方法をネットで調べると、市の環境センターで引き取ってくれると書いてあった。

電話をすると、すぐに取りに来てくれた。

それにしても、我が家の前で死んでいるとは、なんだか気味悪い。

 

気味悪いといえば、じわじわと増加する新型コロナウィルスの感染者数。

欧州のイタリアやスペインに続いて、アメリカも大変なことになってきた。

他国の心配をしている場合ではない。

首都東京も徐々に感染者が増加し、都市封鎖さえ取り上げられることになってきた。

 

つい数週間前、日本の感染者や死者が少なく、上手くウィルスのコントロールが出来ていると、テレビのコメンテーターが言っていた。

日本を特別視するような論調に違和感を覚えていたのだが…。

 

わが町でも、介護施設から感染者が出て以来、感染者が増加の一途をたどっている。

市の広報誌も臨時号を出して、ウィルス対策を呼び掛けていた。

今朝も、公民館などの市内の施設が4月19日まで延長されることになったとのメールが、ボランティアガイドの会のメンバーから届いた。

総会や分科会など、用意されていた行事が全部中止になった。

 

家の近くの旧西国街道沿いに、「閼伽井(あかい)」という古い井戸の跡がある。

奈良時代の僧、行基が掘ったものだと伝えられている。

「あか」とは梵語で水、特に仏前に供える水のことをいう。

この水は大変霊験豊かな水だとの記録があるそうだ。

昔は「ほうそう」に効く水ということで、村民たちが飲んでいたという。

「ほうそう」は疱瘡と書き、昔は天然痘を指す言葉だった。

想像するに、天然痘が流行した時、病に効くとしてこの水が飲まれたのだろう。

 

天然痘は、1980年WHOが地球上からの天然痘根絶宣言を行った。

人類史上初めて撲滅に成功した感染症だ。

コレラ、赤痢、破傷風、結核など、人類はたくさんの感染症と闘ってきた。

過去たくさんの犠牲を払いながらも、それらを克服して生き残ってきた。

 

野良猫の死体が片付けられた後、妻は丁寧に掃除をし、猫の冥福を祈っていた。

妻は「野良猫は最適な死に場所として、我が家を選んでくれたのかもしれないね」という。

物事は考えようで、良い方向に向かうものかもしれない。

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:51
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