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パラサイト(半地下の家族)

JUGEMテーマ:映画

 

最近、映画を観る前に必ず、トイレに行く。

とにかく、小便が近い。

上映前に小便をしても、2時間を超える映画だと、クライマックスの良い場面で膀胱が満タンになってくる。

この映画も半分過ぎたあたりで、便意をもよおしてきた。

困ったことだ。

これはヤバいと思いながらも、次々とやってくる緊迫の場面に、トイレを我慢しつづけた。

それほど、映画の進行に引き込まれた。

何とか、キンキンの膀胱を抱えて、エンドロールが始まるとすぐに退出してトイレに駆け込んだ。

 

テーマが分かりやすい映画だ。

富める者と貧しい者がはっきりと分かれる韓国の超格差社会。

韓国では上位1割が国の富の半分以上を保有し、人口の下位半数の保有分はわずか数パーセントにすぎない。

この格差は年ごとに広がっているという。

貧しい者は仕事にも就けず、半地下での生活が続く。

半地下では酔っ払いの糞尿に悩まされ、大雨では自宅が水に浸かってしまう。

富める者は子供の家庭教師、家政婦、運転手付きで、広々とした豪邸で優雅に暮らす。

 

物語は、「半地下」に住む貧しい家族が巧みに金持ちの高級住宅に入り込んで、やりたい放題を繰り返す。

ところが、あることからとんでもない状態に追い込まれていく。

クスッと笑えるコメディタッチで、終盤は園子温の「冷たい熱帯魚」のような、ハチャメチャな方向へと話は進む。

 

カンヌ映画祭でパルムドールを受賞し、外国語映画として史上初めてアカデミー賞の作品賞に輝いた作品だったので、

混んでいることを想像して、月曜日の朝一に映画館へ出向いた。

さすがに、平日の映画館はガラガラだった。

 

格差社会を隣の国の問題だと楽観している場合ではない。

日本も着実に貧富の格差が広がっている。

日本の子どもの6人にひとりが貧困のもとで暮らしており、家族の収入ではご飯も食べられない状況だという。

 

駅前の繁華街やショッピングセンターを歩いていると、物があふれて華やかな暮らしぶりが見て取れるのだが、貧困の根っこは奥底にあって、気付かないうちに地表を覆っていくのだろう。

author:金ブン, category:映画鑑賞, 09:37
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