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タブチくん

JUGEMテーマ:ニュース

 

「田淵幸一」の名前を久しぶりにテレビで見た。

今年、野球殿堂入りしたニュースだった。

私にとって、野球選手の中で最も印象深い選手だ。

阪神タイガースに入団した当時のバッティングフォームと、大きな弧を描いてスタンドへ入る滞空時間の長いホームランは忘れられない。

 

実家がパン屋で、店名に「阪神」が付いていたので、幼いころから阪神ファンだった。

近所の家はほとんどが阪神ファンで、巨人ファンは隠れキリスタンのように鳴りを潜めていた。

小学校のころ、阪神タイガースは二度リーグ優勝をした。

牛若丸の吉田、

サード三宅、

センター並木、

独特のバッティングフォームの鎌田、

外人助っ人のソロムコ、

ホームランバッターで、島倉千代子と結婚したファースト4番の藤本、

小山・村山の両エース…。

 

個性豊かな選手が活躍して、チームは魅力的で輝いてみえた。

しかし、2度の優勝以後、阪神は低迷してしまう。

王・長嶋がいる巨人9連覇が始まる。

巨人の黄金時代が始まるころから、しばらく野球中継は見なくなってしまった。

 

高校生1年生のある日、甲子園球場での阪神対巨人戦のナイター中継を見ていた。

その年、ドラフト1位指名で、法政大学の田淵が入団していた。

阪神のピッチャーは江夏、巨人は堀内だった。

江夏は剛速球の奪三振王で、堀内も大きく落ちるカーブが持ち味のエースだった。

試合は両チームともスコアボードに0が並び、緊迫した投手戦だった。

確か、7回裏の攻撃だったと思う。

田淵が堀内から左中間の外野スタンドに飛び込む、滞空時間の長いホームランを放った。

田淵がベースを一周し3塁ベースを回った時、一人のファンがグラウンドに飛び出してきて、土下座をしていた。

ゲームは江夏が巨人を完封し、4対0で勝利した。

そのころのバッティングフォームは右ひじを高くあげた構えで、これがすごく格好良かったのだ。

(このカッコいいバッティングフォームは内角の球に弱く、打率は2割2分止まりだったが)

この日から、田淵の打席を見るために、再び阪神タイガースの応援が復活した。

 

その後、巨人の王とホームランを争い、一度だけ王を抜いてホームラン王になった。

ところが、あるシーズンが終わった時、突然西武ライオンズにトレードされてしまった。

 

トレードされてから、「がんばれ!タブチくん!」が始まった。

田淵夫妻(妻はジャネット八田)との生活をパロディ化した4コマ漫画で、当時映画化もされた。

 

その後、阪神タイガースはバースや掛布が活躍した吉田監督時代に優勝し、星野監督や岡田監督時代にも優勝して、私も阪神ファンとして大いに盛り上がった。

 

でも、ファンとして一番印象深いのは田淵のホームランだった。

author:金ブン, category:スポーツ, 09:27
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