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ひんやりとしたお話

JUGEMテーマ:日記・一般

 

以前、肩こり症の妻は近所の人に勧められてリンパマッサージを受けたことがあった。

マッサージ師は近くに住む自宅で開業していて、効果があると評判だった。

 

細胞の外には血液とリンパ液が流れていて、リンパ液は<血管では回収できない大きさの物質(おもにタンパク質や脂肪、有害物質)を水分とともに 身体に取り込む>らしい。

リンパ節をマッサージすることでリンパ液の流れを良くして、美容や健康を促進しようとするのがリンパマッサージのようだ。

何だか怪しい施術だなぁと思っていたが、妻は1時間の7千円の施術を受けて、身体がすっきりしたと気に入った様子だった。

だが、その後マッサージ師が転居したため、施術を受ける機会が無くなって、一回きりで終わった。

 

最近そのマッサージ師が近所に立ち寄った時、ご近所さん数人と立ち話をしていた。

妻もその立ち話に居合わせた。

 

立ち話の話題は霊感だった。

マッサージ師は霊感が強いほうだという。

(妻も霊感が強いほうだ)

マッサージ師曰く、「伊丹駅前のある場所に、悪霊が出没するので近づかないほうが良い」と言った。

その「ある場所」とは、シティホテル近くにある雑居ビル付近だという。

そういえば、その場所あたりは昔有岡城の砦があったところで、多くの人が戦闘で亡くなった記録がある。

 

伊丹は鎌倉時代の末期から伊丹氏が居城を構えていたが、織田信長の家臣である荒木村重が伊丹氏を追い出して、伊丹城を有岡城と改名して居城とした。

その4年後、信長から謀反の疑いをかけられたのをきっかけに、荒木村重は有岡城に籠城し、信長軍と戦う。

信長軍の攻撃を1年余り持ちこたえたが、天正7年(1579)に落城する。

城の西側は3つの砦で守られていたが、現在シティホテルがある場所の上臈塚砦が最初に信長軍の攻撃を受けて崩れていく。

そのあたりは激しい戦闘があり、たくさんの兵士が亡くなったことが想像される。

落城後、村重の家臣や家族が捕られて、尼崎や京都で処刑されている。

シティホテルの近くにある墨染寺には処刑された婦女子の供養に建てられた「女郎塚碑」がある。

 

そんな歴史を踏まえると、この辺りにたくさんの霊がさまよっているというのもうなずける(ような気がする)。

 

最近、この辺りの雑居ビルを時々訪れる。

ボランティアの会の知人Sさん(80歳代)が雑居ビルの4階にあるスナックのオーナーを知っていて、昼間からスナックを借り切ってのカラオケ会を開催しているので、私は誘われると時々参加している。

以前、不思議な事があった。

私は昼の2時から始まるカラオケ会のために、Sさんとボランティアの会の数人の会員たちとスナックを訪れた。

スナックのオーナーがすでに店にいて、準備をしていた。

私たちは店内に入ろうとしたら、入り口近くにひとりの老人が座っていた。

私たちはその老人のことをオーナーの知り合いだと思っていた。

後で判ったことだが、オーナーは老人をボランティアのメンバーのひとりと思ってスナックの中へ招き入れていた。

お互いに知人と思っている老人は誰も知らない人だった。

 

私たちがカラオケで盛り上がっている時、老人はマイクを手にすることもなく、黙って私たちの歌を聴いていた。

オーナーが勧める焼酎の水割りをなめるようにしていた。

そして、1時間が過ぎたころ、老人は静かに席を立って出て行ってしまった。

 

「あの人、誰やったんやろう」

私たちは顔を見合わせた。

オーナーも「なんや、ボランティアの人と違ったの?」と不思議な表情をしていた。

その後スナックへ行くたびに、「あの時、なんか、気持ち悪かったなぁ」と言い合ったりするのだ。

そして、誰かが「あれって、幽霊やったんと違う」てなことを言ったりした。

 

リンパのマッサージ師がいうこともまんざらではないような…。

 

暑い毎日が続くので、ちょっとひんやりとする話でした。

author:金ブン, category:日常の出来事, 09:43
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