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樹木希林の言葉

JUGEMテーマ:日記・一般

 

昭和で活躍した芸能人たちが徐々にこの世を去っていく。

その葬儀の様子がテレビのワイドショーで放映される。

亡くなった人の大きな遺影の前で、家族や友人たちが弔事を述べる。

 

今年3月に亡くなった内田裕也の葬儀で、娘也哉子の弔事は最後まで聞き入ってしまった。

破天荒だったゆえに家族に振り向くことが少なかった父親の生きざまを、淡々と評価し、賛美を送っている言葉は深く印象に残った。

 

https://www.youtube.com/watch?v=zSxW_IAM98g

 

“Fuckin' Yuya Uchida don't rest in peace just Rock'n Roll!!!(内田裕也のくそったれ。安らかに眠るな!)”

 

また、この弔事には内田裕也と樹木希林の夫婦の有り様が表現されているとともに、二人の生きざまも浮き彫りにされている。

 

樹木希林は平成18年9月に亡くなって以来、自身の遺した会話や活字が書物として発行され、その独特の人生観と生きざまが注目されている。

生前に語った言葉の数々が収録されている「一切なりゆき」を読んだ。

 

発せられる言葉には深い洞察力があり、その説得力に引きつけられる。

それらはオブラートに包まれた言葉でも飾った言葉でもなく、自らの生きざまから滲み出てきた言葉だからだろう。

 

印象に残った言葉を拾ってみた。

 

<モノを持たない、買わないという生活は、いいですよ。

モノがあるとモノに追いかけられます。持たなければどれだけ頭がスッキリするか。>

 

樹木希林はかなりの倹約家で、それは徹底していたという。

 

「家族や人から譲られたものを使い回すだけで充分」と、この10年以上もの間、服は買ったことがない。「物の冥利を見極めて終わりたい」と、古くなった靴下ははさみで切ってぞうきんにするなどして、とことん使い切る。一方、不要な贈り物は、「使いませんから」ときっぱり断る。「死後に何も残したくない」との思いからだ。(ネット記事の抜粋)
 

お正月にお子さんが樹木さんからもらったお年玉のポチ袋が、樹木さんが箸の袋を再利用したもので、子供にリサイクルの意味を伝えられたこともあったようですし、子供も一人の人間なので、周りの大人の判断を押しつけちゃいけないとか、学ぶべきことがたくさんあると話していたことがあります。(ネット記事の抜粋)

 

樹木希林ほど徹底していないが私もケチ種族なので、倹約家の言葉にシンパシィを感じる。

 

<私のことを怖いという人がいるみたいだけど、それは私に欲というものがないからでしょう。欲や執着があるとそれが弱みになって、人がつけこみやすくなる。そうじゃない人間だから怖いと思われてしまうのね。>

 

他人に干渉されずに、自分の生き方を貫くのは難しい。

私など、常に他人の眼を気にして生きている人間だ。

だから、進むべき道をまっすぐ生きている人間が羨ましくもある。

 

<年齢に沿って生きていく、その生き方を、自分で見つけていくしかないでしょう。>

 

<私の中にあるどろーっとした部分が、年と共になくなっていくかと思っていたんだけれど、結局は、そうじゃなかった。でも、最近は、“それでいいんだ”と思えるようになって。少し、ラクになりました。>

 

歳を重ねてからの生き方では、若い頃よりも迷いが多いように思える。

 

最近、私はいろんな病気に見舞われているが、そのたびにうろたえる自分がいる。

 

<「人は死ぬ」と実感できれば、しっかり生きられる。>

 

なかなか、この域に達することが難しそうだ。

 

内田裕也との夫婦関係は独特のものという。

 

<結婚生活を続けることも別れを決断することも、かならず嫌なことは付きまとう。でもそういう経験が、生きていく上では大切だって思ってた。>

 

<玄米を食べる妻に向かって、健康なんか気にしてロックがやれるか、とわめく夫>を提婆達多(だいばだつた)と表現し、この人がそばにいたからこそ、自分が成長したともいう。

(※提婆達多とは非常にすぐれた人物だったが、ねたみの心からブッダを殺そうとした最も有名な仏敵で、仏教で教えられる最大の極悪人)

 

弔事でも触れていたが、内田の女関係に悩まされることが多かったようだ。

 

<基本的に女というのは、余計なことを考える時間があると、余計なことをしてしまうと思う。生きるのに精いっぱいという人が、だいたい見事な人生を送りますね。>といい、

<人生なんて自分の思い描いた通りにならなくて当たり前>だと言ってのける。

 

樹木希林の生き方は私から遠く離れたものでとても見習うことなど出来るものではないが、そういう人間の言葉を心のそばに置いておくことはなぜか落ち着くものだ。

author:金ブン, category:人生, 10:07
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