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放送事故

JUGEMテーマ:日記・一般

 

先週金曜日、夕方の報道番組を見ていた。

 

二人の芸人が商店街を散歩しながら、町の人に悩んでいることを聞いて歩く内容だった。

そこへ、犬の散歩をしている人が現れる。

飲み屋にいるひとりのオバサンが、その犬を連れている人が女か男か、判らないから確かめてほしいと、芸人たちに頼んだ。

番組コーナーのネタが少ないようで、芸人たちはオバサンのその<悩み>に食いついた。

確かに映像で見ているかぎり、犬を連れている人は男女の区別が判らない。

芸人たちは近づいて、名前を聞く。

その人は苗字だけを答えるので、芸人はさらに名前を訊こうとする。

すると、男性の名前を告げる。

 

芸人たちは飲み屋のオバサンに、男の人だったと伝える。

ここで終われば、そんなに炎上することはなかったと思うのだが…。

オバサンが信用しない様子なので、さらに、芸人たちはその人が持っている保険証の名前を確かめたり、挙句の果ては胸の膨らみを確かめたりしていた。

 

胸を触っているのを見ると、さすがにやり過ぎではないかと感じたが、本人の顔がテレビカメラに映しだされているので、了解を得ているだろうからまぁ良いかと、思っていた。

 

ところが、このコーナーが終わって、スタジオに画面が移ると、レギュラーのコメンテーター Y氏がすごい剣幕で怒りだした。

「本人が了解しているとしても、こんなことを放送すること自体が人権意識に反する」と。

(放送内容についてはネットで検索するとたくさん動画が出てくる)

 

生放送で、コメンテーターが本気で怒る姿を見るのは珍しいことだ。

正直なところ、最近取り上げられているLTGBの問題を、私は良く理解しているわけではない。

セクシャルマイノリティに対しての人権意識を、深く考えたこともない。

私とは関係のない別世界の話だと感じていた。

 

コメンテーターの怒る声に、テレビの前の自分が怒られているような気持ちになった。

 

(ネットに出てくるのだが、)男女の別を調べられた当人は放送されたことが度を越しているとは感じてないようで、世間がこんな騒ぎになっていることに困惑しているようだ。

しかし、本人が了解していていようがいまいが、公共の電波に乗せる内容としては余りにも思慮に欠ける、お粗末なものだったように思う。

テレビの向こうには肉体は男なのに心は女だとか、その逆とか、生まれながらその乖離に苦しんでいる人たちがいるわけだし…。

 

今週、番組では放送局の報道部長やキャストたちが視聴者に対して、お詫びする放送をしていた。

あの放送内容をコメンテーターが何も言わずに素通りして、漫然と放送が続いてしまうほうが怖いような気になる。

こういうご意見番はいつの時代にも必要なことだ。

アフタヌーンショーの桂小金治を思い出した。

 

ネットで話題が沸騰し、人権意識に関していろんな意見が交わされるのは健全な社会だと思う。

 

番組のコーナーが中止になり、ふたりの芸人たち(私の好きな芸人)が仕事をひとつ失ってしまったのは気の毒な気もするが…。

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:30
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