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失敗を楽しむこと

JUGEMテーマ:日記・一般

ある例会の席で、会報作りやホームページについて、話す時間が与えられた。

お堅い話だけでは聞いている人も面白くないので、前段で過去の失敗談を話した。

 

誤植についての経験談だ。

親会社の観光用パンフレットを印刷した時の失敗だ。

 

それは沿線の紅葉場所を特集したパンフレットで、紅葉の見どころが掲載されている。

色校正で若干の文字訂正があり、最後に印刷フィルムで訂正箇所を確認した後、印刷にかかった。

納品してから、お寺の名前の誤植が判明した。

清凉寺の「凉」の字が「涼」になっていた。

「さんずいへん」ではなく、「にすい」が正しいのだ。

1点余分だった。

この1点のために、8万枚のパンフレットは刷り直すことになってしまった。

 

当時はショックだった出来事だが、今では失敗談として、面白おかしく伝えることが出来る。

「刷り直しを告げられた時は本当に情けなかったですね。なにせ、<さんずい>と<にすい>の違いだけ。ほんの1mmの点だけのミスですから。血の気が引いて、全身が冷たくなって、身体が凍りそうでした」と言った後、「そうそう、冷たいも凍るも<にすい>なんですが…」と、冗談を言った。

 

過去の失敗談はたくさんある。

情けなくなるような失敗談ほど、懐かしく思い出され、今では楽しく話すことが出来る。

 

先日、朝日新聞の「折々の言葉」に、樹木希林の言葉「口をぬぐって、“ない”ことにしなくてよかった。」を紹介しながら、こんな文章が付け加えられていた。

 

<誰にも消しゴムで消したいような過去がある。過ちや失態、人を深く傷つけた経験。

それらは折にふれて自分の中で疼き、関係した人にもしかと痕跡を残したのに、年を重ねるとそれすらとても「懐かしい」と女優は語る。人生、どうもがいてもいても「結果」が付いて回る。>

 

今も、将来に楽しく話せるような、恥ずかしい失敗を重ねている。

author:金ブン, category:人生, 17:09
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