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不注意

JUGEMテーマ:日記・一般

 

注意力が散漫なところは、なかなか直らないものだ。

歳を取ってから、その傾向がさらにひどくなった。

こんな単純な作業を、重ねてミスするとは思わなかった。

 

シルバー人材センターでパソコン班の仕事をするようになって、もうすぐ1年になる。

パソコン班というのは月一回発行の会報を作る他に、チラシを印刷したりポスターを印刷したり、主にパソコンを使って仕事をする。

メンバーは私を入れて三人。

他の二人は70歳半ばのAさんとBさんだ。

班のリーダー役だった人が80歳になったのを期に引退され、私は加わった。

パソコンが好きな私にとって、好都合の仕事だった。

 

会報の制作で毎月月末の2日間に三人が出勤し、1日目はデータ制作、2日目は印刷する。

その仕事は二人いれば十分できる仕事で、主にAさんとBさんがしている。

前任のリーダー役の人がしていたように、私はAさんとBさんのどちらかが休んだ時の代打要員になっていた。

私の仕事は臨時で頼まれる宣伝用のポスターやチラシ等を作ることやデータ打ちこみ作業等だった。

 

月末出勤の2日間はAさんとBさんがデータ作りや印刷の仕事を黙々とこなしていた。

臨時的に依頼される仕事が無い時、私ひとりが暇だった。

前任者の人は責任者だったので、仕事が無い時はパソコンでネットを見たり雑用をしたり、のんびり過ごされていたようだ。

ところが、新人の私が堂々とのんびりしている訳にはいかない。

仕方が無いので、パソコン内のデータの整理をしたり、ワードやフォトショップ等のソフトの練習をしたりしている。

(Aさんが休んだ時会報のデータ作りをしたが、それは1度だけだった。)

 

ベテランの二人が仕事をしているのに、新人の私が黙って見ている訳にはいかないので、時折「何か手伝うことがあれば、言ってください」と言う。

だが、二人は会報作りの仕事を楽しんでいるようで、その領分を侵されたくない様子だった。

 

会報は毎月3千人の会員に配布する。

各地区の会員数ごとに印刷した会報を分けて梱包し、地区のボックスに入れる。

配布するのは各地区にいる世話人たちだ。

印刷した翌日に世話人たちが取りに来て、会員宅の郵便ボックスに投函する。

 

会報以外に、いろんなイベントや講習会などのチラシも入れる。

それらの印刷物は会員数の約3千枚が梱包されて、納入されてくる。

会報同様、各地区の会員数ごとに手作業で分けなければならない。

○○地区48とか、○○地区89枚とか、約80カ所分を数えて振り分ける。

 

会報は印刷してから折り機に掛けるので、折り機が枚数を数えてくれる。

だから、数え間違いが無い。

だが、その他のチラシ類は手作業で数えないといけない。

この作業が問題になった。

 

私は現役の頃、仕事で電車内の中吊ポスターや印刷物を数えた経験がある。

だから、紙を数えることに多少の自信があった。

だが、そんな自信がもろくも崩れてしまったのだ。

 

「何か手伝うことがあれば」と言う暇な私に、先輩のひとりが「それじゃ、これを地区ごとに数えて分けてください」と、チラシの梱包を指す。

私は早速数えて、地区ごとに分けた。

この作業は私ひとりでしたのではなく、三人で行った。

 

最初にその作業をしたのが今年の2月頃で、その後何度か数える作業をした。

それから数カ月して、「最近、チラシの枚数に間違いが多い」と、担当の事務職員から注意された。

間違えると、足らない枚数を事務職員が担当地区の世話人宅まで持って行かないといけないのだ。

そう言われた時の、他の二人の反応は「これまで数え間違いはなかったんだけどな」だった。

三人で作業しているので、私が間違っていると判明したわけではないが、そういわれると、私が犯人だと言われているようだった。

私自身、間違わずに数えたという自信はなかった。

注意して数えないといけないなぁと思っていたが…。

 

9月に、A4のイベントチラシを数えて梱包する作業があった。

私は間違えないように慎重に数えた。

だが翌月、事務職員が部屋にやってきて、「先月(9月)のチラシに数の間違いがあって、30枚も少ない地区がありました」と告げ、「間違いがあると職員が配達しないといけないので、ゆっくりで良いので、間違いが無いようにしてください」と再び注意された。

三人の作業なので連帯責任なのだが、疑われている空気が漂い、私は居心地が悪かった。

 

そして先週、封入するチラシがあった。

どうも、他の二人は私に数える作業をしてほしくない様子だった。

私も数える作業はやらない方が良いと感じていた。

だがその日、私は他にする作業がなかった。

何もしないでボサッとしているのも気不味いので、チラシを数えていたBさんに「手伝います」と言ってチラシの梱包をほどいて、数えはじめた。

Bさんは少し迷惑そうな表情を浮かべた。

今度は注意して数えようと、私は思っていたが…。

 

数え終えると、Bさんが「7枚余っているのはおかしい」と言い出した。

チラシの数から会員数を引いた数が、余る数より7枚多いというのだ。

つまり、どこかで7枚数え間違いをしている。

もう一度、三人で数え直そうということになった。

注意深く数えたはずだが、不安だった。

 

祈る様にして数えていたが、結局私が数え間違いをしていたのが判明した。

声を出して言わなかったが、二人の顔から「やっぱりな」という表情が見て取れた。

気不味い雰囲気だった。

これまでの数え間違いも、すべて私の犯した間違いになってしまった。

状況からすると、それも仕方が無い。

何とも情けない気分だった。

 

人生は上手く行かないものだ。

author:金ブン, category:人生, 09:30
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