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ミニシアターの魅力

JUGEMテーマ:映画

 

平日の昼、映画館は空いている。

ましてや、月曜日の昼なんて、ガラガラなのだ。

こんな時間に映画を観られるのは退職後の特典といえよう。

 

退職した当初、平日の昼映画館に出かけるのに、若干の後ろめたさを感じていた。

みんなが一生懸命働いている時間に、こんな贅沢をして良いものか。

しばらく、そんな後ろめたさを引きずっていた。

 

ところが退職して時間が経つごとに、そんな気持ちはどこかへ消えてしまった。

今お付き合いしている人たちはすべて退職した人だし、みんな平日しか行動しない。

カラオケも平日の昼だし、参加する宴会はどれも平日の昼なのだ。

 

宝塚にあるシネピピアは、現役の時からお気に入りの映画館だ。

JR売布駅前ビルの5階にあり、ミニシアターがふたつある小さな映画館だ。

 

メジャーなシネコンで公開を終えた映画を上映したり、メジャーなシネコンでは扱わない興業的に儲かりそうにない映画を提供したりしている。

上映する映画は時折マニアックなものがあり、主催者の好みが反映されているようだ。

 

余談だが、1階にある喫茶店の名前が「バクダット・カフェ」

以前日本で上映されて、ヒットした映画の題名だ。

ミニシアターブームの火付け役になった作品だといわれている。

 

観客はいつも少ない。

ただ、一度だけ連日満席だったことがあった。

「阪急電車」を上映した時だ。

阪急の今津線が舞台で、映画館から近かったからだ。

地元の観客が多かったに違いない。

 

先日、友人から「グレイテスト・ショーマン」を薦められた。

夫婦で観て、感動したという。

久しぶりに映画館に行こうと思った。

 

先週は文化財ガイドやアルバイトなどで忙しかったので、時間が無かった。

今週観に行こうと調べると、近隣のシネコンでは遅い時間の上映しかなかった。

そこで売布のシネピピアを検索すると、ちょうど昼ごろの上映があった。

 

観客は少ないと思ったが、30人ほどいた。

ほとんどが年配の女性だった。

私は前よりのど真ん中の席に座った。

 

映画は想像していた以上に、素晴らしかった。

何度か、涙が込み上げてきた。

とにかく、私は涙腺が緩いのだ。

 

さて、終わって、エンディングロールが流れた。

とにかく、長いエンディングロールだった。

映画の挿入歌が聞こえる中、スタッフの名前が延々と流れた。

だが、誰も席を立たなかった。

もしも、妻と一緒だったら、私たちは席を立っていただろう。

 

エンディングロールが終わって場内が真っ暗になると、突然監督と出演者が会話している映像が出てくる。

会話の次に、メイキングビデオが流れた。

キアラ・セトル(映画では髭を生やしている)が歌う「This Is Me」の練習風景だ。

練習中セトルは感情がいっぱいになり、唄いながら涙ぐむ。

 

私は気持ちを落ち着けてから映画館を出ようと思っていたが、再びもらい泣きしてしまった。

 

薦めてくれた友人が観た映画館では、そんなビデオは上映されなかったという。

 

シネピピアの粋な計らいだったのだろう。

ミニシアターならではのプレゼントだった。

 

そのメイキングビデオはYOUTUBEにも出ていた。

(ただし、映画を観ていない人にはその感動は伝わらないと思う)

 

https://www.youtube.com/watch?v=XfOYqVnFVrs

 

5月のスケジュール表を持って帰った。

「ペンタゴン・ペーパーズ」、「ウィンストン・チャーチル」、「スリー・ビルボード」、「シェイプ・オブ・ウォーター」など、昨年のアカデミー各賞に輝いた作品が並んでいた。

ミニシアターを応援するのためにも、また観に行くつもりだ。

author:金ブン, category:映画鑑賞, 09:25
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