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笑うこと
JUGEMテーマ:日記・一般
会議が始まる前、F君とメンバーが揃うのを待っていた。
会議は気が進まない、重たい議題だった。
F君と何気ない雑談をしていた。
想い出話になった。
話をしているうちに、ふたりで大笑いしていた。
ウンコの話で。
 
事務所が淀屋橋のビルに入っていた頃、トイレは和式だった。
事務仕事をしている時、誰かがトイレから戻ってきていった。
「ごっつい大きいウンコが流されないで、置いたままにしてある」
言った本人は大笑いしている。
その太さは350mlのコーラ缶のようだと表現する。
そう言われたら、見たくなる。
 
好奇心の強い男数人がトイレへ見に行った。
まさにコーラ缶の太さだった。
「誰や、こんなごっついウンコしたのは」と言いながら、もの好きなひとりが流しのレバーを押した。
しかし、ウンコは水圧にもびくともせず、便器に横渡っている。
みんな、トイレで大笑いした。
「流したけど流れへんかったから、放っておいたんやろうな」
ビルの同じ階には、わが社の他にグループ会社がもう1社入っていた。
ウンコの持ち主はどちらの社員のものやろうか、など言い合って笑っていた。
そのウンコの結末がどうなったか、今では覚えていないが…。
 
「自分のウンコやから、ちょっと足で押して流しとけよ」
「あんまり大きなウンコやから、人に見せたかったのかもな」
そんなことを言い合いながら、私は涙を流して笑っていた。
たわいない話が面白かった。
まるで、幼児がウンコという言葉に反応して、ぎゃはっはっはと笑う姿に似ていた。
傍で聞いていた者がいたら、なんでそんなに可笑しいのか理解できないだろう。
 
「文学界」の2月号はかなり売れた。
通常1万冊ほどの発行部数が7千冊増刷し、さらに再増刷したそうだ。
売れた原因はお笑いタレントの又吉直樹が書いた小説が掲載されているからだ。
本屋で立ち読みしてみようと出かけたが、どこも売り切れだった。
手に入らないと、読みたくなってくる。
10軒ほど回り入荷してなかったので、結局ジュンク堂で予約してしまった。
 
主人公は若手漫才芸人の徳永。
先輩芸人神谷の生き様に共感を抱き、一緒に青春の時を過ごす。
どちらもいつか売れることを夢見るが、なかなか売れないでいる。
小説はふたりの交友を見つめながら、「芸人の輝きと挫折」が描かれている。
時折理屈っぽくて難解なところもあるが、ふたりの関係が巧みな文章表現で語られ、心地よい小説だった。
 
又吉ののんびりとした雰囲気が好きで、Eテレの「オイコノミヤ」は良く見ているが、漫才は見たことが無い。
小説は又吉本人の自伝のようだが、自伝小説ではないらしい。
青春を賭けてまで人を笑わせることにこだわる姿勢は又吉本人の姿を描いているのだろう。
 
笑うことは幸せな気分を味わうこと。
笑っていると、その瞬間嫌なことを忘れられる。
ウンコの話をして笑っている時、面倒で嫌な会議のことを忘れていた。
 
人を笑わせることもまた楽しい。
相手を幸せな気分にさせているのだから。
笑わせてやろうと思って発する一言で、相手が笑うと気分が良い。
みんな笑いたいし、笑わせたいのだ。
 
幼いころ、「お前、ゲラやな」とよく言われた。
ちょっとしたことで笑えた。
吉本の岡八郎がオナラのニオイを嗅いで、「くっさー、くっさー」と言っているだけで大笑いしていた。
喫茶店で山上たつひこのマンガを読んでいて大笑いしてしまって、他の客から奇異な目で見られたこともあった。
マンガ「嗚呼!花の応援団」を電車で読んでいて思わず吹き出してしまい、前の乗客に睨まれたこともあった。
ところ構わず、笑えた。
 
思えば、最近大笑いしたことがない。
テレビで発しているお笑い芸人の話では全く笑えないし、「すべらない話」はほとんど私の中ですべっている。
 
私は「秘密のケンミンショー」が好きで、毎週観ている。
視聴率を稼ぐ、日本テレビの看板番組だ。
先々週24%の視聴率(関西)で、NHK朝の連ドラ「マッサン」を抜いてトップだった。
話題は大阪府民。
先週も大阪の話題で、番組の最後、ひな壇に並ぶタレントたちが大阪人の特異な行動を紹介し、みんなで大笑いしていた。
観ていた私は全く笑えなかった。
何が面白いのか、解らなかった。
みんなが手を叩いて同調しあい笑っている姿は、居酒屋の隣席で酒の勢いを借りて、身内だけで盛り上がっている客のようだった。
 
笑わせよう、受けようという媚(こび)が見えると、笑えないものだ。
 
又吉の小説の中で主人公の徳永が「下ネタは好きでない」という場面がある。
笑いに下ネタを使うのはプロの流儀ではないということなのだろう。
私は大概、チン○、ウンコ、オ○コの話題で笑っている。
下品な人間だと言われれば否定しないが、やはり、下ネタは面白い
author:金ブン, category:人生, 13:28
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