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トイレのお話
 男子用トイレと女子用トイレには大きな違いがある。

それは女子用トイレに小便専門の便器が無いことだ。

女性は立ち小便が出来ない。(出来る人がいるかもしれないが)

男性はホースを出すだけで、小便が出来る。

これは便利なことだ。

女性は羨ましく思っている(かもしれない)。

 

しかし、その便利さが逆に不便さをもたらしている(ように思う)。

 

何が不便なのか。

それはトイレの中でウンコをしているのが、判明してしまうからなのだ。

(トイレでウンコをするのは当たり前やないか!)

という人はいるだろうが、そんな人には構わず先を進める。

 

女の場合ボックスに入ってしまうので、小便をしたのか大便をしたのか、傍目からは判断が付かない。

大便をしたのに、小便だけをしたようなフリが出来たりする。

男は違う。

大便をする時にはウンコのお部屋へ入らなければならないので、大便したことがバレてしまう。

(バレたって良いではないか!)

(そんなことどうでも良いではないか!)

と思っている無神経な人は以下の話を読む必要はない。

 

何故か、人はウンコを排出することに恥ずかしさを感じてしまうのだ。

 

以前、ABCラジオの昼1時半から、「日産ミュージックギャラリー ポップ対歌謡曲」という番組があった。

車で営業に出かけた時はこの番組を愛聴していた。

ウィキペディアから引用すると、次のような内容の番組だ。

<タレント2組が「ポップ側」「歌謡曲側」に分かれ、各陣営に寄せられたリクエストはがきを紹介してクイズで対戦し、正解した方のリクエスト曲がかかるというもの。クイズは4(番組終了前数年間のみ3)で原則司会者から出題されるが、ラスト1題は駆け出しの若手芸人や落語家の弟子が、体を張って調査したナンセンスなデータの近似値クイズを出題することがあった>

 

このラストの1題で、とても印象に残っているクイズがあった。

とにかく、ナンセンスなクイズだった。

 

若手芸人がトイレの出口で待ち伏せし、ウンコのお部屋から出てきた男性に、「あなた、今ウンコしてきたでしょう?」と訊く。

さて、何人の男性が「してません」と答えるでしょうか、というクイズだった。

 

余りのバカバカしさに、思わず笑ってしまったのを記憶している。

答えが何人だったか、はっきりとは覚えていないが、10人に訊いた内の半分近くの男が、ウンコのお部屋から出てきたのに、「してません」と答えていたという。

 

男性がいかにウンコする行為にコンプレックスを抱いているかを実証している例だった。

(実証とは大げさか)

 

確かに、ボックスから出て知った人に出くわす時、どんなリアクションをすれば良いのか迷う。

何故か、気恥ずかしいのだ。

 

以前、こんなことがあった。

 

天満橋で親会社の担当部署を何箇所か回り、淀屋橋の事務所へ戻ろうとした時、急にお腹の調子が悪くなった。

近くの百貨店に入り、人の少ない階まで上がり、トイレに駆け込んだ。

3つあるボックスのひとつが空いていた。

となりのボックスから、大きなオナラの音が聞こえてくる。

用を済ませた私がボックスを出て、鏡の前で手を洗っていると、となりで用を足していた人が出てきた。

鏡に映ったその人は、なんとつい1時間前に打ち合わせをしていた部署の課長さんだった。

目が合った時、気まずい空気が漂った。

その課長さんはポツリと発した一言が印象に残っている。

「臭い仲ですな」

 

先日、もっと気まずい場面があった。

最近省エネのため、トイレを出る時、消灯することになっている。

 

私は小便するため、トイレに入った。

トイレは真っ暗だったから、誰もいないはずだった。

ところが、小便を済ませてしばらく鏡の前で髪の毛を整えていたら、ウンコのお部屋から急に水を流す音が聞こえてきた。

げげっ、誰か入っていたのか。

気味悪かった。

確かに、トイレに入る前、電気は消えていたのだ。

それは幽霊でも何でも無かった。

私の前にトイレに入った人が、ウンコのお部屋に人が入っているのに気付かず、電気を消して出てしまったのだ。

私と出くわすを気まずいだろうと思い、顔を合わせる前にトイレを出ようとした。

ところが出ようと振り向いた時、出てきた人と目が合ってしまった。

その人は私のよく知っているとなりの事務所の課長さんだった。

その課長さんは「あっ、どうも」と、苦笑いする。

なんか、気まずい。

私は何故か、「すみません」と言ってトイレを出た。

 

ウンコのお部屋から出た時、出来るだけ知った人に会いたくないものだ。

だから私はウンコをする時、知った人が使っていそうにない、隣の商業ビルのトイレを利用する。

それでも、先日そこで会社の部下に出会った。

部下がいう。

「遠征してはりますね」

そういう君も遠征しているやないか!

author:金ブン, category:人生, 18:47
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Comment
はじめまして。
私は三重に住む39才のものです。
「小児がん」「ブログ」で検索していたら、こちらに辿り着きました。
2才の息子が小児ガンになり、今現在大学病院で妻が付き添い入院しています。
今回はじめてコメントを送信するのは「トイレのお話」に大変共感したからです。
私も病院で催した時はいちいち人気の無い病棟まで足を運んでいますが、先日息子の主治医と出会しました。
今後も拝読させていただきますので宜しく願いいたします。
私は息子の未来に一片の疑いも持ってません。
病室にて失礼しました。
カニパン, 2013/05/05 5:08 PM









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