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「あな」を観る

映画を観に行こうと思った。

 

お目当ては高倉健が主演している「あなたへ」。

田中裕子のファンだし、つい先日亡くなった大滝秀治の遺作として話題になった。

いつもはネットで映画館を調べるのだが、

新聞が手近にあったので、映画案内欄を開けた。

 

なんや、これは。


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「踊る」は解るが…。

なんぼ行数が足りないといっても、「あな」はないやろう。

「た」まで入れてほしかった。

 

宝塚にある小さな映画館シネピピアで、
「あなたへ」を観た。

高倉健の演技は渋いが、やはり田中裕子はいい。
画面に現れるだけで、切ない気分になってくる。

映画館で観るのは「いつか読書する日」以来だ。

人生の苦しみや悲しみを胸にしまいこんで、

じっと耐えて生きる女性を、自然に演じることができる。

 

世間の女性は瞳を大きく見せる傾向にあるようだ。

どうだと言わんばかりに、付けまつげで飾る。

目の端を切り開く整形手術で、大きく見せる女性もいる。

田中裕子は小さなおめめで勝負している。

小さなおめめに、哀愁が漂っている。

 

また、田中裕子が宮沢賢治作詞、作曲の「星めぐりの歌」を歌うシーンがあるのだが、歌が上手いのに驚いた。

 

この道を たどるほかない 草のふかくも  (山頭火)

 

車上荒らしをしながら旅する自称元国語教師を演じるビートたけしが、種田山頭火を語る場面がある。

富山から長崎まで主人公の高倉健が旅するのだが、山頭火の句が程よい味付けになっている。

author:金ブン, category:映画鑑賞, 19:14
comments(1), trackbacks(0), - -
Comment
初めまして。「あなたへ」は私も見に行きました。高倉健も勿論よかったのですが、田中裕子の佇まいや、「星めぐりの歌」を歌っているのがすごくよかったです。ブログ、楽しく拝見しました。金ブンさんの入力間違いかと思ったのですが、実際新聞に「あな」と載っていたのですね。私の地元では「あなたへ」まで載っていました。
葵, 2012/10/24 7:51 PM









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