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モンスター
JUGEMテーマ:読書

中学生の時、美術の授業だった。
となりに座っていた女の子が鉛筆を忘れてた様子だった。 
私は鉛筆を貸してあげた。
女の子はびっくりしたような顔で、私を見つめた。
その子が学校内で、ブスで厚かましい女の子として有名なのを、
私は知らなかった。
身なりがだらしなく、その子の机に触ると「バイ菌がうつる」などと、
男子生徒たちはふざけあっていたようだ。
だから、何気なく鉛筆を貸した行為はその子にとって、
意外なことだった。
やさしくされたことが無かったからだ。

その時から、私はその子のストーカーを受けるようになった。
クラスが変わっても、休み時間には私の教室に来るようになり、
家の前まで付いてくるようになった。
私が生徒会の副会長に立候補すると、
その子も女子の副会長に立候補した。
幸いにも、私は当選したが、その子は落選したが。
そして、ブスに追いかけられている男として、
私は学校中で有名になった。

女にもてない私が唯一、女に追いかけられた経験だった。

その後、その子は二十歳になる前に子供をはらみ、
未婚の母になったと聞いた。
もう、この世にはいないらしい。

百田尚樹の「モンスター」を読んだ。
醜い顔に生まれた女が美容整形で生まれ変わる
執念の物語だ。

「結婚する相手はやっぱり、美人でないといかん」
入社したころ、既婚の先輩にいわれた言葉を思い出す。
「毎日お目に掛るから、少々性格が悪くても、美人でないとな。
性格は変えれるけど、顔はそう簡単に変えること出来ないからな」

30年以上前の会話だ。
顔は簡単に変えられるようになったようだ。
むしろ、性格が悪くなるのは止めようがないかも。
author:金ブン, category:読書, 07:52
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藍色, 2011/04/06 2:18 AM









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