RSS | ATOM | SEARCH
膝から股関節へ

JUGEMテーマ:健康

 

道理が通らないのが、人間の身体。

 

膝を痛めて、手術を受けたのが10か月前のこと。

それで足の不自由から解放されると思ったが、そうはいかなかった。

今度は別の部位が痛くなった。

 

手術名は関節鏡下関節鼠摘出手術。

この<鼠>というのは軟骨のカケラのことだ。

カケラが遊離して関節内を自由に動きまわることから、“関節ネズミ”と呼ばれている。

その遊離体が無症状の事が多いが、関節の狭い隙間に挟まったり、引っかかったりすると強い痛みを起こすという。
相撲力士の照ノ富士も今年6月同じ手術を受けており、術後は回復せず、大関から陥落して休場が続いている。

 

私の場合、手術で鼠を取り除いて、痛みは無くなった。

確かに、階段から降りる時のチクリとした痛みは消えた。

だが、膝全体の違和感が残ったままで、どうも歩きづらい。

 

すると今度は左足の付け根(恥骨のすぐ横)が痛みだした。

以前から右足の付け根が痛かったが、同じ痛みが手術した左足にも現れ出した。

だから、手術した左膝と左右の足の付け根の3カ所が痛いのだ。

膝をかばった歩き方をしていたので、股関節まで痛めてしまったようだ。

膝の故障は股関節にまで影響してしまった。

 

手術した整形外科では膝関節の状況しか関心がないようだ。

手術でやるべきことはやったので、あとはリハビリをするようにとトレーニングの紙を渡されただけだった。

この医者はどうも患者に対して上から目線で、気に入らない。

 

そこで、近所の整形外科でレントゲンを撮って診察してもらったが、股関節も恥骨あたりも骨には異常がないと言う。

そこで、内転筋を伸ばすストレッチを教えてくれた。

だが、ストレッチをしても、全く改善する兆候が見られない。

 

その後、妻の友人が教えてくれた整体や整骨院に通ってみた。

ここでも、症状は変わらない。

 

ボランティアガイドで無理して歩くと、翌日は足全体のこわばり感が増加する。

やはり、専門の理学療法士がいる整形外科で診てもらわないと、良くならないのだろう。

そう思い、病院を探していると、駅近くに昨年開院したばかりの整形外科があった。

N院長は多くの有名スポーツ選手を診た経験があるという。

理学療法士も数多く働いている。

 

早速、病院に出かけた。

新しい病院の待合室は坐る席が無いほど満員だった。

平日だったこともあり、ほとんどが高齢者だった。

 

待つことを覚悟して予約せずに行ったが、ちょうどキャンセルが出来たのですぐに診てもらった。

診察室は3つあり、院長以外にも応援の整形外科が診ている。

 

私はN院長の診療室に入り、症状と治療経過を伝えた。

院長は何点か質問してから、「MRIを撮って、詳しく診てみましょう」という。

この病院にはMRIを撮影できる機器を備えている。

私は膝と脊髄とで3回撮影しているので、要領は分かっている。

 

すぐにMRI撮影室に呼ばれ、20分程度で撮影を終えた。

すると、ほとんど待ち時間無く、再び診察室に呼ばれた。

待合室にはたくさんの人が待っているのに、私は待つこと無くスムーズに診察室に入る。

すでに、画像が目の前のパソコンに映されていた。

 

N院長が現れて画像を見るなり、「股関節に水が溜まっているな。それに4番目と5番目の脊髄がヘルニアになっている」と画像を指し示しながら言う。

そして、「漢方薬と痛み止めの服用、ストレッチで治療していこう」と続けた。

N院長はテキパキとしていて、結論が早い。

 

脊髄のヘルニアが以前にも診断を受けているので驚かないが、股関節に水が溜まっていると言われたのは意外だった。

おそらく、膝の手術以来無理な歩き方を続けていたので、股関節に水が溜まったのだろう。

 

私は院長の指示に従い、この病院でとことん治療することを覚悟していた。

膝を痛めてから、もう2年以上経過しているのだから。

 

診察室を出ると、看護師から2階のリハビリ室へ行くように指示される。

リハビリ室には10台ほどのベッドが並び、たくさんのスタッフが患者の施術をしている。

周りには施術の順番を待つ患者たちが座っていた。

 

担当の療法士は若い女性だった。

この人もテキパキと、ストレッチや筋トレの方法を教えてくれる。

これまでもいろいろと試してみたが、ほとんど効果が無かった。

だからといって、ストレッチをやらない訳にはいかない。

信じる者は救われる、の気持ちだった。

 

療法士は私の歩き方が悪いという。

膝を庇って歩いているため、少し斜めに歩いているそうだ。

それで股関節を痛めて、水が溜まる状態だろうという。

自分自身、そんな歩き方をしている意識は無いのだが…。

 

整形外科に通い始めて、3ヵ月が経過した。

毎日、朝昼晩3回、理学療法士から与えられた筋トレを真面目に実行している。

だが、改善の兆候は見られない。

 

痛みを我慢して、やっと歩いている状態が続いている。

自転車に乗ることはそれほど苦痛が無いので、行動は自転車が主になっている。

だから、ガイドのボランティアもお断りしている。

 

私よりもっと身体の不自由な人がいるのだがら、これぐらいのことで愚痴をこぼすのもどうかと思う。

出口が見えないというのは憂鬱なものだ。

 

もう神頼みしかないような気がして、神社によると必ずお祈りをしている。

そろそろ徐霊師にお願いするしかないのでは…。

author:金ブン, category:健康, 09:33
comments(0), trackbacks(0), - -
膝の内視鏡手術

JUGEMテーマ:健康

 

見えない何かが、私の進むべき道を示唆しているのではないか。

そう思えることがある。

大袈裟にいえば、<神の啓示>とか。

どうしようかと困ってる時に、啓示がひょっこりと現れたりする。

 

突然、私の携帯電話が鳴った。

退職した会社の社長からだった。

総務担当だった私に会社の物品について、訊きたいことがあるとのことだった。

大した用事ではなかったが、懐かしさから少し話をした。

話している最中、ふと、社長が膝の手術をしたことを思い出した。

社長はテニスをしていて、急に膝が痛くなったと言っていた。

確か、内視鏡で手術をしたはず。

 

そのことを社長に尋ねると、手術を行ったのは「膝専門の医者」だという。

日帰り手術で負担が少ないと告げ、後からメールでその病院の電話番号を送ってくれた。

 

左膝を痛めて、約1年半が経過した。

その間、鍼治療や整骨院に通った。

だが、治らない。

治らないどころか、悪化している。

その上、右足の付け根が痛くなってきた。

散歩することも躊躇する状態だ。

この状態だったら、文化財のボランティアガイドも出来ない。

4月になると、ガイドの依頼が増えるころなのだ。

 

社長から電話を貰ったのも何かの縁、病院へ行くことに決めた。

 

3月初旬、大阪地下鉄に乗り深江橋で降りた。

病院はここから歩いて約10分。

マンションに囲まれた一画に建っていた。

 

 

診察まで長く待たされることを覚悟していたが、意外に患者が少ない。

受付を済ませると、10分ほどで診察室に呼ばれた。

院長は私と同じ歳。

恰幅が良い。

今までの病状を伝える。

丁寧に経過を訊いてくれるので、少し安心する。

 

両膝のレントゲンを撮った。

レントゲンの結果はいままで通り、異常がないようだ。

画像を見て、加齢から生じる変形性膝関節症ではないという。

これは近所の整形外科と同じ診断だ。

 

「痛みが生じているのだから、どこかに異常があるのでしょう」と言い、MRIで詳しく調べることになった。

後日、森ノ宮の病院でMRI撮影し、その日にデータを病院へ持って行って診断を受けた。

結果、靭帯、半月板、膝蓋骨(皿)、関節軟骨など、異常は見受けられないとのことだった。

痛みの原因は大腿骨と皿の間に軟骨のかけらが散らばっているためだろうと、医者はいう。

細かい軟骨のカケラはMRI画像に表れないことが多いとも。

カケラは関節内遊離体というもので、関節ねずみともいう。

激しい運動などで軟骨の一部が削れて、関節を動かす潤滑液の間に散らばっている状態のようだ。

軟骨のカケラは潤滑液をちょこまかと動くので、関節ねずみといわれる。

 

治療だが、内視鏡の手術をしてカケラを取り除くのが一番手っ取り早い方法だ。

医師は内視鏡手術の専門医だ。

医師は手術を勧める訳でもなく、「ヒアルロンサンを打って、様子を見ることも出来ますが…」という。

「ヒアルロンサンで治療をするなら、近くの病院でします」と言い、一旦帰宅した。

軟骨のカケラがはっきりMRIに映っていて、それが原因だとはっきり判っていれば、迷うことなく「手術をお願いします」と伝えていただろう。

しかし、原因がそれだとはっきりした訳ではない。

 

何事にも迷ってしまう性格の私だ。

家へ帰ってから、ヒアルロンサンで様子を見るか手術をするか、考える。

1年半前になるが、ヒアルロンサンを4本注射したが効果が無かった。

このまま様子を見ていても、状況は変わらないのではないか。

迷っていても仕方が無い。

偶然社長の電話で膝専門医を知ったのも、<神の啓示>かもしれない。

やはり、手術を受ける方向で決断するしかない。

 

再び、病院を訪ね、手術の意向を伝えた。

「膝の内部をきれいにしますから、楽になると思いますよ」という医師の表情に、自信が感じられた。

医者の力強い言葉は患者を勇気づけるものだ。

やっと膝の痛みから解放されるのではないかと、少し気持ちが楽になった。

 

血液・尿・心電図など、事前の検査を受けた。

内視鏡の手術は1時間程度だという。

手術の方法は、皿の傍に1儖焚爾僚口を2つ開けて、カメラと手術道具を膝関節内部に挿入する。

医者はカメラの映像を見ながら、膝の欠陥部分を治療していく。

その間麻酔をしているので、うつらうつらしている間に終了するという。

毎年受けている胃カメラの検査も全身麻酔で、全く苦痛を感じない。

それと同じだと、ストレスが無い。

 

手術当日は久しぶりの雨だった。

家からタクシーか、運転手付きの車で来院してくださいと言われていた。

手術は昼の14時からで、15分前には到着してくださいとのこと。

嫁さん運転の自家用車で出かけたが、それが大変だったのだ。

ちょっと横道にそれるが、当日病院に着くまでのことを書きたい。

 

病院まで車で40分程度なので、12時20分ごろに家を出発した 。

ところが、阪神高速空港線が玉突き事故で大渋滞していた。

でも一般道路を走るより、まだましだろうと一旦は高速道路に乗った。

ところが、車列はすぐに止まってしまった。

慌てて、高速を降りて一般道路を走るが、どこも渋滞。

これは絶対間に合わないだろうと、私は途中御幣島で降りてJR東西線に飛び乗った。

JR京橋で降りて環状線で森ノ宮まで行き、そこから地下鉄千日前線に乗って深江橋まで行かなければならない。

スマホで到着時間を調べたら、なんと地下鉄深江橋に着くのが1時47分になっている。

そこから15分近く歩くので、2時を超えてしまう。

これではアカンとJR森ノ宮で降りてから、タクシーに乗り替えた。

途中病院に何度も電話するが、一般診療は休みなので留守電になっていた。

かなり焦った。

すると頭に、手術は止めた方が良いという<神の啓示>が浮かぶ。

今さら、もう戻れない。

<神の啓示>を振り切って、急いだ。

やっとの思いで病院に着いたのが、1時46分だった。

慌てて、病院に飛び込んだ。

 

息の荒い私とは対照的に、受付の女性は落ち着いた調子で段取りを説明していた。

すぐに着替えて用意された手術台に乗ったのだが、急いで来たのでまだ呼吸が荒い。

血圧を計りながら、看護師さんが「かなり高いですね」と言うので、「走ってきましたから」と言うと、3人の看護師は苦笑いしていた。

それもそのはず、これから足の手術する人が走ってくる訳ないので、冗談と思ったのだ。

 

さて手術だが、まず右手首あたりに麻酔の点滴針を入れられた。

しばらくすると医師が現れて、「こんにちは。それではこれから手術をします。眠っている間に終わるので、安心してください」と言う。

お腹のあたりにタオルで衝立を作っているので、横になっている私の位置から医師の顔も膝も見えない。

医師は膝の回りに麻酔注射を打ち始める。

まだ麻酔が効いていないので、かなり痛みを感じる。

皿の下あたりに2本、上に1本、注射を打った。

まだ麻酔が効かないのだろうかと、少し心配になる。

ところが、意識はそこまでだった。

 

次の瞬間、「終わりました」と看護師の声が聞こえた。

タオルの衝立を除けると、もうすでに膝に包帯が巻かれている。

いつもの寝起きの瞬間のボーッとした感じだ。

ふらつきながら立ち上がり、看護師に支えられてとなりのロッカー室に入り、着替えをした。

 

少し待っていると、診療室に呼ばれて、医師の説明を聞いた。

「剥がれそうな軟骨が3か所ありました。これが剥がれると軟骨ねずみになって動き回っていたでしょう。すべて、治しておきましたので、もう大丈夫でしょう。皿や半月板は奇麗な状態でしたよ」と、笑みを浮かべながら話す。

ホッとした気持ちになりながらも、1年半も悩んでいた膝の痛みがそう簡単に治るのだろうかと、半信半疑な気持ちだった。

 

痛み止めや炎症を抑える薬などを受け取り、嫁さんの車に乗って帰宅した。

私が途中電車に乗り換えた後、嫁さんは渋滞に巻き込まれながら、2時半病院に到着したという。

あのまま車に乗っていたら完全に遅刻し、手術が出来たかどうか判らない状態だった。

<神の啓示>は私を正しい方向に導いてくれたのだろうか。

 

手術した夜は麻酔が効いていたのか、全く痛みが無かった。

ところが翌日の夜になって、徐々に膝の回りが腫れ出して、ジーンとする痛みを感じるようになった。

 

 

手術から2日後、診察を受けることになっていた。

医師は予想していたように膝を触り、腫れた膝に注射を打ち、血を抜き始めた。

「血を抜きましたので、楽になりますから」と、医師はどす黒い血で満タンになった太い注射器を私に見せた。

350mlの血を抜いた。

「出来るだけ、動き回らないようにしてくださいね」と、付け加えた。

 

その日は国会で森友学園籠池理事長の国会中継があり、足を伸ばしてテレビの画面を眺めていた。

再び、膝周りの腫れが出てきた。

不安な気持ちに襲われる。

 

<神の啓示>は正しかったのか?

安倍昭恵さんが籠池諄子にメールした「神に祈りましょう」という言葉が胸に響くのでありました。

 

author:金ブン, category:健康, 12:19
comments(0), trackbacks(0), - -
整骨院に行ってみる

JUGEMテーマ:健康

日記を見ると、膝に違和感を覚えたのはちょうど昨年の今頃のことだ。

1年が過ぎたが、膝の状態は悪いまま。

いや、むしろ悪化している。

 

昨年悪いのは左膝だけだったが、今では右足の筋や右の股関節も違和感がある。

テニスはもちろん、朝の散歩も出来ない状態になった。

なかなか、やっかいなことだ。

 

近所にある整形外科の治療に始まり、姿勢改善プログラム、カイロプラクティック、鍼灸院を経て、再び理学療法士がいる整形外科でリハビリ治療を続けた。

60歳過ぎると、多くは加齢による変形性関節症が疑われたが、MRIやCTの結果では骨に異常はないとのことだった。

左膝は凝り固まったような感じがして、下り階段では膝の皿部分がコキッと音がし、じんわりと違和感が残る。

そんな左膝を庇うため右足に負担が掛かり、右足全体の筋肉が張り、こちらも左膝と同様動かすたびに筋がポキッと音を立てている。

また、右股関節辺りが硬くなり、股を開くと痛んでくる。

 

理学療法士は骨に異常が無いので、ストレッチや筋トレで治していく方針だった。

3ヵ月間近く、朝と夕方に教えられたストレッチや筋トレをくり返した。

ところが、良くなる兆しが全く見えなかった。

それより、筋トレをすると、余計に足全体に違和感を覚えるようになった。

 

一体、これからどうしたら足の状態は改善するのだろうか。

全く、解らなくなってしまった。

 

これまで、こんなに身体の故障に悩んだのは初めてだ。

私が歩く姿を見ている家族や知人は、外見ではそんなに異常があるとは思えないという。

だが、いつも足が何かに縛られているようなコリを感じている。

その気持ち悪さは表現出来ないような不快感を伴っている。

 

先日、信号のある交差点を歩いていた。

すると、渡っている途中で信号の青が点滅し赤に変わってしまった。

私は走ることが出来ずゆっくりと歩いて渡っていると、前から左折しようとする車の運転手が窓越しに「こらっ、走らんかい!」と、怒鳴るのだ。

外見は足が悪く見えないので、ワザとゆっくり歩いているように見えたのだろう。

「お前に、オレの気持ちがわからんやろ」と心の中で呟き、運転手を睨みつけるのだった。

 

私以上に足の不自由な人がたくさんいるのは判っている。

私のようにまだゆっくりでも歩けるのだから、大したことではないかもしれない。

だが、四六時中、膝の違和感に悩まされるのはツライ。

 

膝治療を相談すると、医師も鍼灸師も理学療法士も決まって言う。

膝を痛めると、治療に時間が掛かると。

確かに、膝を完全に休めることは不可能だ。

1日全く歩かないわけにはいかないから。

日常において、最低限トイレや洗面所まで歩かないと生活できない。

 

大きな病院で精密検査を受けることも考えたが、すでに労災病院でMRIの診断を受け、異常はないとのことだった。

それでは、どうすれば治るのだろう。

考えあぐねていた。

そこで、次に思い付いたのが整骨院だ。

可能性のあるものはとにかく何でもやってみようという気持ちだった。

 

町を歩くと、整骨院は至る所に開院している。

年寄りの憩いの場所になっているとも聞く。

ネットで、健康保険が利用出来て、評判の良いところを探した。

すると、尼崎にあるA整骨院に当たった。

かなり、評価が高いし、保険治療も出来る。

ただ、ひとつ気になるところがある。

 

<A整骨院ではご利用者様の負担が少なくなるように、保険を使った施術を取り入れながら保険では対応できない部分は、A整骨院独自の手法である、B&M背骨ゆがみ矯正という技術を使って、あなたのそのつらい症状を改善させてまいります>

ネットに書いてあるのだが、この<A整骨院独自の手法である、B&M背骨ゆがみ矯正>という部分が気に掛る。
この矯正治療は保険が利かない。

1回2000円が必要なのだ。

整骨院はこの治療を勧めてくるのだろうと予想された。

 

A接骨院は尼崎の三和商店街の中にあった。

この商店街は幼い頃からなじみの商店街だ。

さっそく、中へ入る。

最初の印象はやけに愛想が良いことだ。

1階の治療室にはベッドが8つ並んでいる。

「いらっしゃいませ」

白い制服を着た整体師たちが揃って笑みを浮かべている。

独特の柑橘系のニオイがして、まるで、散髪屋に入ったようだった。

 

責任者と思われる人が治療について説明する。

事前にメールで送っていたので、責任者は私の症状と理解している。

骨に異常が無いことを伝えていたので、膝の取り囲む筋肉を矯正していくことで治療が出来ると強調する。

整形外科でも鍼灸院でも、同じことを説明されている。

「膝の治療は時間が掛かるのを覚悟してください」とも。

 

膝の故障は身体の歪みが原因で起こるのだともいう。

予想したとおり、独自で開発したという<B&M背骨ゆがみ矯正>を勧めてくる。

保険の利かない治療だ。

長く治療することで身体の歪みが解消され、故障の起きにくい身体になると説明する。

だが、1回2000円の治療を毎回受けるのは負担が大きい。

 

そこで、毎月6000円出せば何度でも受けられるVIP会員の入会を勧める。

1ヵ月3回受ければ、元が取れる。

ところが、それには条件がある。

1年契約(入会費無料)であることと、クレジット決済に限られるということ。

途中で解約すると、違約料として12000円が必要になる。

(ただし、12000円は回数券で戻ってくるという複雑なシステムになっている)

 

流暢な説明を聞いていると、商売根性が浮き彫りになってうんざりした気分になった。

すぐに疑心暗鬼になる。

治療をする前にいろいろ勧められても、すぐにハイそうですかと納得出来る訳が無い。

私が黙っていると、今度は「1万円で、13500円分の治療を受けられるプリベイトカードがありますよ」と別のプランを示す。

「保険の治療だけで良いです」と撥ねつければ良かったのだが、気の弱い私は1万円のプリペイドカードを買ってしまった。

カードのデザインがいかにも妖しげだ。

まるで高級ラウンジの会員カードのようだった。

 

 

治療が始まった。

ベッドにうつ伏せになると、電気枕のようなものを背中に置かれる。

しばらくすると、背中が温かくなってくる。

それは10分くらいで終わり、担当の整体師が背中から治療を始める。

「それでは○○さん、背中から治療を始めますね」と担当の整体師が大きな声で言うと、ほかの整体師全員が「お願いしま〜す」と声を揃える。

取ってつけたような愛想の良さと軍隊のような連帯感が鼻につく。

 

整体師はうつ伏せになった私の背中を強く押す。

かなり、痛い。

「かなり、凝っていますね。痛いところは筋肉が固まっているということなので、柔らかくしていきますね」と言いながら、押していく。

おしり、太もも、膝の裏側、ふくらはぎを押してもらうと、気持ち良かった。

特に太ももの裏側の筋肉を押されると、足全体に響いてくる。

膝の動きに効果があるように感じられてくる。

 

整体師は施術しながら、膝の調子や故障の原因などを訊いてくる。

とにかく、よくしゃべってくる。

患者とコミュニケーションを取るように指導されているのだろう。

うつ伏せになっている私は応えづらい。

黙って押してくれたら良いのに、とさえ思う。

 

保険の治療が終了すると、次に背骨ゆがみ矯正に入る。

整体師の前に立ち、身体を前に倒してから後ろにそらす。

その動きを見て、「身体が傾いていますね。矯正をしますから」という。

小さな木の箱を出してきて、そこに座らされる。

整体師は私の背中に膝を押しつけて中腰になっている。

もう一人整体師が私の前にやってきて、胸の前で交差した私の腕を持つ。

後ろの整体師が突然膝に力を加え、私の背骨をグイッと伸ばした。

背骨が反り上がって伸びあがるのだ。

再び、整体師の前に立ち、身体を前に倒してから後ろにそらすように指示される。

その姿を観察して、「少し矯正できましたね」と言う。

今度はベッドに腰掛けるように指示し、腕は前後に回転するようにいう。

そして、整体師はベッドに上り、再び私の背中に膝を押してつけて中腰になり、グイッと押しつけた。

その後、整体師は私の頭を抱え、ボキッと鳴るほど首を左右に強く曲げた。

この一連の動きが整骨院の勧める<B&M背骨ゆがみ矯正>だ。

10分足らずの施術で、2000円の費用になる。

 

最初の支払いは初診の保険治療1300円と事務手数料200円、背骨ゆがみ矯正のプリペイドカード10000円で、11500円だった。

次回から週2回、10回通ってみた。

確かに、太もも、膝の裏側、ふくらはぎを押してもらうと気持ち良く、効いているように感じる。

しかし、その効き目も1,2時間程度しか持続しない。

施術を受けたことで、良くなっているという兆候を感じることは出来なかった。

 

結局、整骨院の治療は1ヵ月で止めてしまった。

 

この1年、いろんな治療を試してみたが、どの治療も効果が認められなかった。

こんな調子では、楽しみにしていた退職後の暮しがしぼんでしまう。

もう、医療機関に頼っていられなくなった。

自分で治すしかないのか。

傷ついた野生動物が、ひたすら患部を舐めて患部を治すように。

 

そして、ネットで膝に関する様々な情報を検索した。

そんな時、1冊の本を見つけた。

「3万人のひざ痛を治した! 痛みナビ体操」

お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニック院長の銅冶 英雄氏が書いている。

 

現在、それを読み、試している。

果たして、改善するのだろうか?

 

まだ、道は長いような気がするが…。

author:金ブン, category:健康, 17:18
comments(0), trackbacks(0), - -
鍼灸院に通う
JUGEMテーマ:健康

健康は失った時に、そのありがたさが解る。
 
左膝を痛めてから、約9カ月が経過した。
普通に歩いていた感触を忘れてしまった。
原因ははっきりしている。
急に始めたテニスだ。
 
今までいろんな治療を試したが、治らない。
というか、悪化している。
 
昨年、近くの整形外科で労災病院を紹介され、精密検査を受けた。
MRIとCTの画像診断では、骨の異常は見つからなかった。
膝のマッサージを教えられ、診察は終わった。
その後も膝の違和感は残ったままだ。
 
どんな違和感かというと、膝の回りが凝り固まったようになっている。
何かで縛られているような…。
朝は特にカチンコチンの状態になる。
 
それでも、サポーターをすれば走れるので、テニスを再開した。
すると今年に入って、左膝に加えて、右膝にも違和感が現れてきた。
曲げると痛い。
正座も屈伸も出来ない。
おそらく、左膝を庇っていた分、右膝にも負担が掛っていたのだろう。
 
こりゃ、いかんと、いろんな治療を試してみる。
 
まず、整体。
テニス教室で無痛整体のお試し体験イベントをしていたので、試してみた。
近くのカイロプラクティックが患者の勧誘を目的にしているものだ。
膝の痛みを説明して、20分程度の施術を受けた。
なんか、頼りなかった。
「どうですか?少し楽になったでしょう」と言われたが、何も変わらなかった。
続けての施術を勧められたが、本格的な治療となると料金が結構高かった(1回6500円)ので行かなかった。
 
市の広報誌に「姿勢改善プログラム」なるものが紹介されていたので、スポーツセンターを訪ねてみた。
膝の故障は、身体のバランスが悪いからではないかと、考えていたからだ。
色の付いたチョッキを着せられて、写真を撮る。
すると、身体の歪みが映し出される。
画像を見せられ、身体が少し右に傾いていると言われた。
そして、ストレッチを教えてもらった。
帰宅して2週間ほど試してみたが、膝の痛みがどうなるものでも無かった。
 
私が毎日のように膝の話をするものだから、愚妻が鍼灸院を勧めた。
愚妻がバレーで膝を痛めた時、効果があったという。
その鍼灸院は評判が良いので、スポーツで故障した患者が多いらしい。
 
以前別の鍼灸院だが、股関節を痛めた時、鍼治療を受けたことがあった。
その時は全く効果が無かった。
 
半信半疑だったが、この際何でも試してみようと予約を入れ、K鍼灸院へ出かけた。
家から自転車で約10分。
大通りから少し入った、マンションの1階にあった。
表には派手な看板も無く、名前と診療時間だけが表示されている。
 

 
鍼治療するとなると、あたりの鍼灸院の看板がやたらと目に付く。
近くに、鍼灸院が数件あった。
どこの院も明るい雰囲気を醸し出している。
だが、そのK鍼灸院には東洋医学が持つ独特の妖しい雰囲気が漂っていた。
紹介で無ければ、決して飛び込みでは入らないだろう。
殺風景な鍼灸院だが、評判が良くて生き残っているのではないか。
そう、自分に言い聞かせ、ドアを開けて入る。
 
待合室には誰もいない。
静かだった。
入口ドアの前に、6足ほど脱いだ靴が並んでいる。
他に患者さんが居て、ほっとする。
待合室に3脚のパイプ椅子が並び、正面に小さな受付があった。
中を覗くと受付の女性がいた。
名前を告げると、いきなり「奥のベッドに横になってください」という。
事前の説明がない。
 
薄グリーンのドアと開けて、中へ入る。
部屋の正面奥に、ベッド型のマッサージ機が横たわっている。
右横にはピンクのカーテンで仕切られた施術スペースが3つ並んでいる。
私は一番奥のベッドまで進んだ。
「保険証を持ってきましたが」と告げると、女性はすぐに「要りません」と応える。
全く健康保険が利かないようなので、料金が心配になった。
ひとりだけ横になれる狭いベッドがあり、その足下に荷物置きに使う籐のカゴがあった。
 
「どうされましたか?」
さっき受付にいた女性が訊く。
受付係と思っていた女性は鍼灸師だった。
50前後で、院長らしい。
経過を説明すると、女性はベッドに横たわる私の両足全体を触る。
膝の回りを強く押したり、弱く撫ぜたり。
 
「大分筋肉が硬くなっていますね。カチンコチンですよ」と、太ももを揉む。
施術の準備をしながら、「おそらく、疲れから筋肉が固まっているのでしょう。これから、筋肉を柔らかくしていきますから」と言った。
私は仰向けに寝たまま、目をつぶった。
鍼(はり)を刺されるのは気持ち悪いし、好きになれない。
好きな人はいるかもしれないが、私はどうも苦手だ。
施術の間、ずっと目をつぶっていた。
だから、どんな鍼をどこの場所に刺しているのか、全く目にすることが無かった。
 
院長らしい女性鍼灸師は左膝、太もも、ふくらはぎに鍼を刺していく。
何箇所か刺した後、「電気を掛けますね」と言って、鍼に電気線を繋いでいる。
目をつぶっている私は足に触れる電気線の冷たい感触で、その治療を想像する。
痛い訳ではないが、気持ちが悪い。
やがて、刺された鍼のあたりから電気の感触がチクチクと伝わってくる。
 
しばらくすると、「お灸を置きますね。熱かったら言ってください」と、若い女性の声がする。
電気鍼とお灸の、両面攻撃である。
チラッと片目を開けて女性の容姿を伺うと、学生のようだった。
どう見ても、鍼灸の免除を持っているような感じではない。
アルバイト学生のような雰囲気だ。
このオナゴはお灸のツボを知っているのか?
ちょっと、不信感を抱く。
 
やがて、お灸の独特のニオイが漂ってくる。
数分すると、お灸を置いたであろう箇所がヒリヒリと痛くなる。
お灸が燃え尽きるところなのだろう。
再び、若い女性が現れて、燃え尽きたお灸を摘まんで片付けていた。
 
約10分経過すると電気が止まり、チクチクする感触が無くなると、院長の女性が現れ、
電気鍼を取り除く。
と同時に、足を触りながら、ツボに鍼を刺してくる。
小さく、コンコンと叩く音がする。
その音が何とも気持ち悪い。
「痛かったら、言ってくださいね」と言うが、痛いというより気持ち悪いのだ。
だから、鍼を刺された瞬間、「痛い」と言う前に身体がピクッと反応する。
そうして、足全体のツボに鍼を刺していく。
 
それが終わると、副院長という女性(ちょっと太め)が現れて、足全体をマッサージしてくれる。
これは気持ちが良い。
ここまでで1工程が終わる。
 
次はうつ伏せになり、足の裏側のツボに鍼を刺していく。
表側をしたのと同様に10分程度、電気を掛けお灸を置いていく。
それが終わると、裏側の何箇所かに鍼を刺し、太めの副院長がマッサージをしてくれる。
その後、膝のストレッチを教わった。
 
最後に、ベッド型のマッサージ機で10分間マッサージしてくれる。
 
料金だが、1部位が1500円、2部位だと割引されて2200円になっている。
両膝は2部位だということで、私は2200円を支払った。
 
初めは詰めて来院してくださいとのことだったので、週に2回通った。
その内、週1回になり、合計8回治療してもらった。
しかし、効果らしいものが表れなかった。
少しでも改善している兆候を感じることが出来れば、続けていただろう。
だが、むしろ症状が悪くなっているようにも感じられた。
 
本当に、効くのか。
効果がないと、鍼灸の治療に疑いが生じてくる。
プラセボ(偽薬)ではないか。
 
宗教も医療も、信じることから始まる。
結局、鍼灸治療を断念した。
 
このままの状態では、日常生活に影響が出る。
膝を庇うため、行動が緩慢で、動きがぎこちない。
 
テニスどころではない。
歩行がぎこちないので、ウォーキングも出来ない。
 
これから、どうすれば良いのだろうか。
思い悩んだ。
 
考えあぐねている時、自宅から少し離れたところに整形外科が開院しているのを発見。
整形外科はもうすでに、近所で受診している。
そこでの治療はヒアルロンサン注射を打つだけで、進展が望めなかった。
 
しかし、この新しい整形外科にはリハビリテーション科があり、近所の整形外科と違って、理学療法士がいた。
結局、セコンドオピニオンを受ける意味で、その医院に診察してもらうことにした。
 
世間では膝を痛めている人がたくさんいる。
膝は常に使う部位なので、ゆっくりと休めることが出来ない。
それだけに、なかなか治らないようだ。
 
連日新聞やテレビで、コンドロイチン・グルコサミン配合のサプリメントが広告されている。
膝痛を持つ人が対象だ。
もちろん、私も試してみた。
しかし、効果は無く、なぜか胃を荒らしてしまった。
 

 
とにかく週3日、理学療法士のもとでリハビリを始めている。
さて、結果はどうなるのだろうか。
また後日、その結果を書くことにしよう。
author:金ブン, category:健康, 17:08
comments(0), trackbacks(0), - -
ひざ痛奮闘記
JUGEMテーマ:健康

世の中にはひざを痛めている人が多い。

先日、柔道家の野村忠宏が「サワコの朝」に出演して、長年の柔道競技でひざを痛め、正座も出来ないと言っていた。

 

退職して、半年が過ぎようとしている。

退職後の生活は、ひざ痛に悩まされた半年だった。

 

原因はテニスだ。

 

8月のブログ「テニスサークル」でも書いたが、退職してすぐにテニスサークルに参加した。

身体を動かして、汗をかきたかったからだ。

若い時に会社の同僚たちとしたことがあったし、ラケットやシューズなどの道具も持っていた。

テニスが一番手軽なスポーツに思えた。

 

サークルのメンバーはほとんどが女性(オバちゃん)で、かなり年配の人もいた。

オバちゃんたちが相手なら、スキルの差もそんなに感じることが無いだろうと思っていた。

ところが、みんなテニス経験が長いだけあって、不格好なフォームでも適格にボールを返してくる。

スムーズにラリーが続くのだが、私が入ると、途端にラリーが止まってしまう。

経験の差が歴然としていることを感じた。

それでも、続けるうちに何とか楽しめるようになるだろうと思っていた。

しばらく、我慢して続けようとしたのだが…。

テニスというスポーツを甘くいていた。

身体に負担の掛るスポーツなのだ。

 

真夏の炎天下、私は月曜日と水曜日の練習に休まず参加した。

テニスを楽しんでいる訳では無かった。

技術の差を感じながら、取り残されているような気分だった。

かなり、無理をしていた。

なぜ、そんなに頑張らなければならなかったのか。

 

退職して、もう<頑張ること>から離れたはずなのに…。

楽しむことを優先しようと考えていたはずなのに…。

身体のどこかに、<頑張ること>が滲みついている。

 

無理した影響は、62歳の肉体に現れた。

若い頃から身体を動かすのが好きだったので、運動する体力は備わっていると思っていた。

だが、ここ10年スポーツなんてしてなかったし、仕事でも1日中机に座っていただけ。

運動といえば、土日の散歩ぐらいしかやっていなかった。

技術の差はなんとか動き回ることでカバーしようと思っていたが、私の肉体にはそんな体力は備わっていなかった。

 

8月下旬、突然左ひざが曲げられなくなった。

屈伸が出来ない。

昨日まで全く異常が無かったのに、突然曲げると痛むのだ。

数日おとなしくしていると痛みも引くだろうと、深刻に考えていなかった。

ひざが曲がらないだけでテニスをするは出来たので、サークルの練習を続けていた。

しかし、1週間しても、左ひざの状態は変わらず、曲げる時の痛みが続いていた。

 

すると、今度は右の手首が痛みだす。

腱鞘炎の症状だった。

それでもラケットが握れないほどでない。

サポーターを付けて、練習を続けた。

 

その頃、近くのテニスクラブが生徒を募集するキャンペーンチラシが新聞に折り込まれていた。

入会金無料、初回の授業料3980円(通常月12000円)で、シューズ・バッグなどのプレゼントなどの特典が付いていた。

テニスサークルでの技術の差を埋めたいという気持ちが強かった。

 

とにかく、バックハンドが巧く打てない。

利き手の反対側である左側に来たボールに対して、全く反応出来なかった。

バックボレーも悲惨な状態だった。

だから、テニスを基本から学んでみたかった。

 

ひざや手首の痛みはあったものの、動いている内に徐々に治るだろうと楽観していた。

老いた身体はあちこちで悲鳴を上げていたのに…。

 

9月の土曜日からテニススクールに入会した。

スクール側も商売だから、丁寧に対応してくれる。

コーチも親切に指導してくれた。

 

ひざと手首の痛みは続いていたが、月水のサークルと土曜のスクールに通い、週3日テニスをすることになった。

今思うと、明らかにやり過ぎだった。

 

痛みが続くので、ついに、近所の整形外科で診察を受けた。

レントゲンを撮り診察をしてもらったが、骨には異常が無かった。

「加齢で足の筋肉が弱っているところに、急に激しい運動をしたので、ひざに負荷が掛ったからでしょう」と、医師はいう。

加齢という言葉は60歳を過ぎた者にとって、本当にイヤな響きがする。

まだまだ若いと、勘違いしているからだ。

 

運動すると、ひざに負担が掛る。

歳を取ると、軟骨がすり減って起こる変形性膝関節症に罹りやすい。

テレビでも、コンドロイチン、クルコサミン、ヒアルロン酸といった成分の入ったサプリメントのコマーシャルがよく流れている。

関節や軟骨に良いという。

ネットでもひざ関節痛と検索すれば、原因や治療法のページがたくさんヒットする。

 

ひざにヒアルロン酸の注射を打たれた。

週に1本、3週間で3本の注射を続けたが、ひざの調子は良くならなかった。

(実は、後に労災病院でMRICTを撮るのだが、変形性膝関節症ではなかった)

医者から「テニスをしばらく休んだほうが良いでしょう」と言われたが、ひざのサポーターを付けながら、テニスは続けていた。

 

ひざが悪いと、日常生活にも支障が出てくる。

ひざと手首の痛みで、動作が緩慢になってくる。

動くことが億劫になる。

家庭菜園をするにも、ボランティアに行くのも、ハイキングするにも、動作が鈍かった。

 

ついに、9月の下旬、テニスを休むことにした。

左ひざで踏ん張ることが出来ないので、ボールに当てることが難しくなった。

これでは全く楽しくないし、何のためにテニスをしているのか解らなくなった。

 

10月初旬、娘に頼まれて、孫の子守りで宮崎へ行ったのだが、滞在中から左ひざの症状が悪化した。

曲げることも伸ばすことも出来なくなってしまった。

関西空港に帰り着いた時はほとんど右足だけで歩いている状態だった。

ゆっくりと進む私を、他の乗客はさっさと追い抜いていく。

 

テニスを始めたことを後悔していた。

いきなりテニスサークルに入り、真夏のコートで動き回ったことの反動が来たのだ。

挙句の果てにテニススクールに入り、週3日も練習したのだから、無理がたたったのだ。

そんなに、頑張る必要がどこにあったのか。

 

宮崎から帰って、早速近所の整形外科へ行った。

伸ばせない左足を診て、医師は驚き、「ひょっとしたら、半月板を損傷しているかもしれない。ひざの専門医に診てもらったほうが良い」と、労災病院の専門医に紹介状を書いてくれた。

労災病院へ行くと、すぐにMRICTの撮影をしてくれた。

結果、骨には異常は見当たらないということだった。

医師は、「おそらく、サポーターを長く付けていたため、ひざが曲がった状態で固定され、筋肉が固まってしまったのだろう」と言う。

 

そういえば、宮崎に旅行中、ずっとサポーターを付けていた。

起きている時も、寝ている時も、サポーターを付けたままにしていた。

楽だったからなのだが、逆にひざが真っすぐに伸ばせなくなったようだ。

医師は「とにかく、四六時中、くり返してください。必ず、良くなりますから」と言い、ひざのストレッチ体操とマッサージを教えてくれた。
 


 

それから2ヵ月、医師の言うとおりに、体操とマッサージをくり返した。

徐々に、ひざが伸びるようになった。

現在、歩くことには少し不自由だが、以前通り散歩が出来るようになった。

軽いジョギングも出来る。

それでもまだ、凝り固まったような違和感がひざに残っている。

 

今日、2ヵ月ぶりにテニススクールに出かけた。

何とか、プレーが出来るようになったのだが…。

今度は腰が痛くなった。

 

「老年の悲劇は老いているところにはなく、まだ若いと思うところにある。」(イギリスの作家オスカー・ワイルド)

author:金ブン, category:健康, 17:19
comments(0), trackbacks(0), - -
健康はときめくこと
JUGEMテーマ:健康

父は90歳だが、元気だ。
毎日自転車を転がして、近くのイオンまで出かけている。
老人の自転車使用はボケ防止に役立つという、アメリカでの研究結果があるという。
それを知ってから、頑なに自転車に乗っている。
 
若い頃深酒もし、タバコはハイライトを吸い続けていた。
定年になってから、タバコはピタリと止め、酒も控えるようになった。
健康に対して、恐ろしくストイックだ。
脳梗塞で2度入院しているが、90歳にしては十分健康だと言える。
 
父が目指しているのは長生きではなく、健康のまま死ぬことだという。
病院では絶対死にたくないと繰り返す。
 
昨年、私の健康診断結果は総コレステロール・LDLコレステロール(悪玉コレステロール)・中性脂肪の値に注意マークが付いていた。
LDLコレステロール値が高くなると、動脈硬化性の疾患が発症しやすくなる。
動脈硬化症とは動脈が硬くなり、血管の内側がもろくなる病だ。
その病に罹ると、心臓に負担が掛り、臓器や組織が正しく機能しなくなる。
そして心筋梗塞や脳梗塞を発症すると、死亡率が高くなる。
 
中性脂肪の値も同様で、高くなると血流がドロドロになり、動脈硬化症や糖尿病を発症する原因になる。
私はここ数年健康診断で、毎回高脂血症の注意を受けていた。
何とか、ならんものかと思っていた。
昨年ネットをしていて、中性脂肪を減少させる広告に心が動き、試供品に申し込んだことがあった。
12本飲んでみたが、効果の程が解らず、気休めにしかならなかった。
 
悪玉コレステロールも中性脂肪も、日頃の生活習慣が大切だ。
それらの数値は、毎日適度な運動をすることと、食生活に気を付けることで改善するという。
私の場合、身体を動かすのが好きな方だから、適度な運動は欠かさず行う自信はある。
問題は食生活だ。
動物性脂肪の多い、脂っぽい料理が好きだし、糖質の多い米飯、麺類や甘いお菓子は好物だ。
脂っぽい料理は美味しいものだ。
それに、米飯は絶対止められない。
お米が無ければ生きていけないとさえ思っている。
 
以前、太り気味だった部下が少し痩せてきていた。
どんな方法で痩せたのかと訊くと、「米飯の量を少なくしたんです」と応える。
米の飯が大好きで、毎食かなりの量を食べていた。
太ってきて高血圧になり医者の診察を受けると、うどんや米飯などでんぷん質の摂取を極力控えるよう、指示された。
医者が、「お米は麻薬やから、食べたら食べただけ欲しくなってくる」と言ったそうだ。
 
健康診断が5月にあった。
会社生活で最後の健康診断だけに、私は相当の覚悟で臨んだ。
退職前に、良い数字を残したい。

悪玉コレステロールと中性脂肪の数値を、何としても基準値以下に下げたかったのだ。
診断の日が火曜日だったので、4日前の金曜の夕食からプチ断食に入った。
土日の食事を抜き、栄養ドリンクだけにした。
翌日月曜日の朝昼晩はあっさりしたオカズとお粥の食事にした。
プチといっても、断食はツライ。


さて、検査結果はどうなっただろう。
 
退職前、検査結果が届いた。
なんと、昨年207だった中性脂肪の数値が半分以下の81に下がっていた。
努力の甲斐があった。
しかし、残念ながら、LDLコレステロールの数値は少し上昇していた。
悪玉コレステロールは一夜漬け程度の努力では下がらないようだ。
 
ちょっと、待って、ちょっと待って、お兄さん。
健康、健康って、何ですのん?
 
米飯の摂取を制限したり、健康診断の数値に一喜一憂したり…。
ここまでブログを読んだ人で、首をかしげている人もいるはず。
健康に対して、食傷気味の人も多いだろう。
テレビも新聞も、健康を題材にした番組や記事があふれている。
恐怖心をあおっているようにも、感じられる。
 
健康というのは浮気女のようなところがあり、こちらが真剣に追いかけて、誠意を持って尽くしても、振り向いてくれるとは限らない。
もっと、フランクな付き合いが良いのではないか。
 
父が90歳でもなお元気なのは、もっと他に理由があるような気がする。
昨年、近所にコメダ珈琲が出来て、父は毎日通っている。
いつも、私に言う。
「コメダはええ女給を雇っているな。きれいなオンナばっかり揃えているで」
コメダ珈琲がまるで大正時代のキャバレーであるかのように聞こえる。
 
通う目的はコーヒーの味や雰囲気ではなく、オンナなのだ。
オトコはいくつになってもオンナに興味がある。
父の健康の源泉は、そのトキメキにあるように思えてならない。
author:金ブン, category:健康, 18:45
comments(0), trackbacks(0), - -
プチ断食
病気は千もあるが、健康は一つしかない。
<ベルネ>
ただ健康のみが人生なり。
<ハーゲドルン >
健康の感じは病気によってのみえられる。
<リヒテンベルク>
健康は第一の富である。
<エマーソン >
 
健康の名言はたくさんある。
誰もが大切だと思うものが健康な状態で暮らすことなのだ。
 
昨年、大腸ポリープを除去した。
その際、処置後の不摂生から、下血の症状が出た。
医者の指示で、3日間の食事制限を強いられた。
ところが、その後の体調がすこぶる良くなった。
3日間栄養ドリンクだけの生活だったが、これが功を奏した。
調子が悪いパソコンを再起動させたように、身体がリセットされたようだった。
 
時折体内をスッカラカンにしてみるのが良いのではないか。
その考えがずっと頭の中に残っていた。
 
それではいつやるか?
今でしょ。
ということで、プチ断食を決意をした。
 
ちょうどその頃、胃の調子が思わしくなかった。
食事時に、いつもの食欲が無い。
胃が荒れているようだ。
その影響で口のまわりに、おできが…。
 
そこで、月曜日の晩御飯と火曜日の朝昼晩、4食抜くことにした。
水曜日の朝と昼はお粥さんだ。
そんな計画を立てた。
 
月曜日の会社帰り、栄養ドリンクを買うため、おスギちゃん(スギ薬局)に立ち寄った。
前回は医者から処方されたエンシュア・リキッドという栄養ドリンクだった。
薬剤師の名札を付けた店員に訊くと、エンシュアは一般の薬局では売っていないという。
店員は明治のメイバランスを薦めた。
栄養素はエンシュアと変わらないと説明する。
 
1本200カロリーなので、1食に2本飲むことにした。
 
栄養ドリンク

味はコーヒー・キャラメル・コーンスープ・抹茶・チョコレート等の10種類。
4食なので、計8本購入した。
 
早速、その日の晩御飯として飲んでみた。
エンシュア同様、アイスクリームを溶かしたようなドロッとした口当たり。
味はジョアと変わりなく、エンシュアよりも美味しくて飲みやすい。
美味しいとはいえ、明日はこれだけを朝昼晩2本づつ飲むと思うと、少し憂鬱な気分になる。
 
胃が荒れているせいか、最初の晩は空腹を感じない。
いつものとおり、9時半に寝床に入り10時ごろ眠りについた。
 
翌朝(朝とは言えないが)午前3時に目覚める。
録画していた「日曜美術館(相田みつを)」を観た後、本を読む。
午前5時前にまぶたが重くなり、再び眠る。
 
いつもは5時半に起きて弁当をつくるのだが、その必要が無いので、午前6時半に起床。
熱いお茶を入れて、ゆっくりと新聞を読む。
そして、メインバランスを2本飲む。
空っぽの胃の中に流れ落ちるのが判る。
そんなに空腹を感じない。
 
昼ごはん用のメインバランスを2本カバンに入れて、出勤。
午前中、中期(3年間)経営計画と平成27年度予算を作成する。
数字ばかり追いかける複雑な作業なので、空腹は気にならない。
ただ、口が寂しくなるので、時折飴をなめる。
(結局、飴は3個食べる)
いつもは10時ごろになるとウンコを催して、隣のビルのトイレまで出張するのだが、さすがに腸内が空っぽなので全く便意がない。
 
12時になると、カバンからメインバランスを2本取り出して飲む。
食事の時間はわずか2分だ。
ウォーキングシューズに履き替え、散歩に出発。
その日は中之島コース。
大川の川沿いを北浜まで歩き、再び対岸の川沿いを歩いて戻る。
空腹の苦痛は全くなく、逆に身体が軽く気持ちがいい。
1時前に事務所に到着。
万歩計は3907歩を数えていた。
食事をしていないので歯を磨くこともないのだが、毎日の習慣なのでトイレで歯磨きをする。
 
昼から再び、平成27年度の会計予算を作成する。
営業担当役員が提出した営業数字をエクセルに入力したり、人件費や経費関係を入力する。
いつものことだが、午後3時ごろになると眠たくなってくる。
この日は特に眠い。
食事制限をすると、眠くなるという。
 
中期経営計画と平成27年度の予算が出来上がり、夕方役員たちに説明する。
細かい数字の羅列ばかりなので、ほとんど質問や意見がない。
税効果会計や繰延税金資産などを説明するも、生あくびをかみ殺している様子だった。
説明している最中、私のお腹の虫はグルグルと悲鳴を上げ始めていた。
 
仕事を終え、7時ごろ帰り仕度をする。
いつもなら「帰って、飯を食おう」と、至福の時を胸に描くのだが…。
晩御飯は栄養ドリンク2本だったと思うと、急に寂しい気分になる。
やはり、1日の中で晩御飯の楽しみを大きい。
 
帰宅して台所に入ると、父親が食べ残した魚の煮つけと高野豆腐の玉子とじが置いてある。
魚の煮つけは余り好きなおかずではないが、腹が空いているので、「これをおかずにして、白いご飯を食べると美味いだろうなぁ」と、残飯を見つめた。
 
再びメインバランスを2本飲み、テレビの前で寝転ぶ。
食い物の番組が多い。
「美味しい」しか表現しないタレントたち。
単純なグルメ番組が適度な視聴率を稼ぐのだろう。
 
食後の満腹感を味わうことなく、9時半に寝床に入る。
「明日の朝、お粥さんを食べる」という些細な楽しみが大きな楽しみとなって、幸せな気分になる。
人間は本当に単純だ。
 
4時に目覚める。
起きるにはまだ早すぎるので、読書をする。
お粥さんを作って、弁当を作って…。
頭の中は食べ物のことばかりだ。
 
5時15分に起床した。
卵焼きを作り、梅干しとお粥さんを食べた。
会社で食べる弁当にもお粥さんを入れ、おかずに隣の奥さんに貰ったお酢の物や作り置きの煮物と卵焼きを詰めた。
 
お粥さん

通勤時、身体は軽く感じられる。
荒れていた胃も普通に戻ったようだ。
健康と食事は深い関係にある。
それに食事は人生を楽しくさせる大きな要素だ。
 
プチ断食はそんなことを教えてくれる。
次は5月にある健康診断の前にする予定だ。
author:金ブン, category:健康, 15:22
comments(0), trackbacks(0), - -
顛末から得たもの
JUGEMテーマ:健康

<禍転じて福>というのだろう。

苦い経験から、大切なことを学ぶことがある。

食と健康について、教えられた。

 

下血してから3日間は絶食。

栄養ドリンクのエンシュアだけを飲み続けた。

風呂も控えてくださいと、医者からのお達し。

出来るだけ安静にとなれば、朝の散歩も家庭菜園にも行けない。

しかし、どこへも行かないと覚悟を決めると、気が楽になる。

 

じっと横になって、本を読むか、映画を観るか。

合間にぼんやりしながら、うたた寝を楽しむ。

だが3日目になると、集中力が衰え、お腹の虫が鳴りだす。

 

朝昼晩三度の食事は貴重だ。

腹を満たすためにあるのだが、生活を豊かにする時間でもある。

エンシュアを飲むのに3分と掛からない。

あっと言う間に飲み終える。

あとはテーブルに座って、愚妻の食事を眺めている。

 

エンシュアは1500カロリーで様々な栄養が含まれており、2本ずつ3度の食事に飲めば11500カロリーと十分な栄養を得られる。

しかし、それがどうしたという気分だ。

やっぱり、味覚、香り、彩りを感じながら、食したい。

そうする時間が貴重なのだ。

食事のありがたさをしみじみと感じる。

 

テレビを付けると、料理の映像が目に入る。

グルメ番組のオンパレードだ。

CMにしてもしかり。

頻繁に食材関連の宣伝が映し出される。

「美味そうやな」と、つい言葉に出る。

 

絶食を終えると、翌日からお粥と豆腐だけの味噌汁を食べた。

物足りないように思えるが、意外と満腹感がある。

胃が小さくなっているのだろう。

会社でもお粥と豆腐だけの薄い味噌汁を持参し、食事制限を続ける。

その頃、下血はようやく止まっていた。

 

塩気のないお粥は物足りないが、慣れると味わえる。

豆腐だけの薄い味噌汁さえ、しっかり味が付いているように思える。

通常食べている料理はかなり濃い味付けになっているのだろう。

 

絶食から食事制限の6日間を経て、意外なことに気付く。

体調が良いのだ。

 

身体が軽い。

高めの血圧が正常な数値になっている。

食べた後の膨満感は無い。(少食だから、当たり前だが)

お通じが良い。

なぜか、就寝後の頻尿が無い。

検査したわけではないが、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪も減少しているような気になってくる。

 

胃腸を空っぽにすることで、身体がリセットされたのではないか。

パソコンを初期化したように。

肉体は精密機械なのだから、定期的にリセットする必要があるのだろう。

 

この経験から、ひとつの健康法を得た。

定期的に、断食を行うこと。

半年に一度くらい。

やってみる価値があるのではないか。

 

次回の健康診断は来年5月にある。

その頃に断食をして、血液検査や血圧にどんな変化が現れるか。

今度、試してみよう。

author:金ブン, category:健康, 14:40
comments(0), trackbacks(0), - -
精神疾患
JUGEMテーマ:健康
私は心の弱い人間だ。
それに気が小さい。
何ごとにもくよくよと考えてしまうし、常に考えがネガティブだ。
ストレスを溜め込み易い性格だと思っている。
いつかどこかで、心が折れるじゃないかと不安に思ったりする。
だから、精神疾患に罹った人の話は気にかかる。
 
『情報ライブ ミヤネ屋』で、司会の宮根誠司から「奇跡の38歳」と呼ばれ大人気だった丸岡いずみは突如体調不良に陥った。
パタリと眠れなくなり、食べられなくなった。
そして、下痢が続いた。
自分が何を話しているのかわからなくなり、山、川といった簡単な文字さえルビを振らないと怖くて原稿を読めなかったという。
心療内科へ行き、うつ病と診断される。
 
北海道文化放送にアナウンサーとして入社し5年半のアナウンサーを経験した後、日本テレビに中途入社。
社会部の遊軍記者を経て、激務と言われる警視庁記者クラブの捜査1課を担当する。
その後、報道番組のキャスターを務め、『真相バンキシャ!』ではアシスタントプロデューサーも兼務。
癒し系のキャラが人気を呼び、活躍の場が広がっていく。
そして、9.11の大震災で、東北を取材するのだが、その悲惨な状況を目のあたりにして、精神的にダメージを受けた。
その経験がうつ病を発症する原因になったと、「仕事を休んでうつ地獄に行ってきた」の本に書かれている。
 
丸岡自身は自分の性格を明るくて快活と言い、うつ病とは全く無関係だと思っていた。
自分が精神に異常を来すとは信じられなかった。
だから、処方された睡眠導入剤も怖くて飲めなかったと語っている。
誰もがうつという病に偏見を持ち、精神の病気に罹ったことを信じたくないのだ。
<まさか、この私が>という気持ちになるそうだ。
 
個人の性格、遺伝、環境に左右されるのだろうが、誰が罹患しても不思議ではないという。
有名人にも、うつ病に罹った人は多い。
リンカーン、ヘミングウェイ、ビリー・ジョエル、ジョン・デンバー、ハリソン・フォード、小松左京、森村桂、田宮二郎、高島忠夫、桂枝雀、加藤和彦、根津甚八などなど。
そう言えば、前の親会社だった旅行会社で、労働組合の委員長だった人もうつ病を発症されていた。
この人はとてもうつ病に罹るようなタイプではないという印象だったので、そう聞かされた時に驚いたものだ。
 
うつ病には軽度のものもあれば、重症なものもある。
重症になると、何十年も苦しむことになる。
丸岡いずみのように、薬を飲むことによって快方に向かったのは、まだ軽度のほうなのだろう。
 
もう1冊、芸能人の書いた精神疾患に関する本を読んだ。
題名は「統合失調症がやってきた」。
「ハウス松本」は『タモリのボキャブラ天国』や『電波少年』などのテレビ番組で活躍していた漫才コンビ。
ツッコミ担当の松本キックとボケ担当のハウス加賀谷の漫才で、この本はハウス加賀谷が実体験に基づいて書いた。
 
加賀谷の両親は教育熱心で、特に母親は子供に大きな期待を寄せていた。
それに応えようと、常にプレッシャーを受けていたという。
中学の時、精神疾患の症状が現れる。
2年生の夏、後ろの女生徒が下敷きを団扇代わりに扇いでいるのを見て、「自分の身体のニオイが臭いから、そんなことをしているのだ」と、気になってくる。
それ以来、「加賀谷は臭い」という声がどこからか聞こえてくる幻聴と、自己臭恐怖症に悩まされる。
病状の悪化に伴い、16歳でグループホームに入所する。
松本キックと知り合い、芸能界で活躍するようになっても抗精神病薬を飲み続ける。
その後、統合失調症と診断され、芸能界から姿を消した。
10年余りの闘病の末復帰したが、病気が完全に治ったわけではない。
寛解、つまり<症状が落ち着いていて、安定した状態>なのだ。
この種の病は完全に克服した状態になることは少ないようだ。
 
精神疾患の苦しみは他人には解らない。
ましてや、健常者にその地獄は想像もつかない。
病巣を手術で取り除いて、ハイ完治しましたという訳にはいかず、常に再発のリスクを負い続ける。
 
先日、知人から奥さんが<境界性人格障害>だと知らされた。
時折パニックを起こしたようにヒステリックになるという。
ストレスを受けると、怒鳴り、物を投げつけたりするそうだ。
 
境界性人格障害とは、<神経症と統合失調症との境界という意味で、神経症を超えた思い症状が現れるけど、統合失調症ほど重症ではない、どちらとも診断できない、まさに境界線上に位置するもの>という。
神経症は軽度のパニック障害や強迫性障害などのことで、病気とまで言えず、ストレスや心の悩みから起こる症状のこと。
軽度でもなく、重度でもない、中間の精神疾患ということなのだろう。
いろんな病名があるものだ。
 
今週も駅のホームで、何やらぶつぶつと呟いているサラリーマン風の人を見かけた。
行き交う人たちは憐れむような眼で見つめ、足早に通り過ぎていく。
生きていくというのは綱渡りをしているようなものなのかもしれない。
 
綱渡りを楽しむのか、恐る恐る渡るのか。
author:金ブン, category:健康, 12:31
comments(0), trackbacks(0), - -
医者に殺されないために
JUGEMテーマ:健康

近所の開業医は診察を受けるたびに、「卵は食べないでください」という。

血液検査の結果、私のコレステロール値が高いからだ。

1個には約214mgのコレステロールが含まれている。

血中コレステロールが正常値を超えている人の場合、1300mgを超えないようにするのが望ましいらしい。

すると、1日に1個しか食べてはいけないことになる。

 

医者の言葉を信じて、健康診断の前、卵を極力食べないようにした。

かくして、血中コレステロールの数値は下がっただろうか。

結果、残念ながら数値は昨年より数値は上がっていた。

 

卵だけの問題ではなさそうだ。

月並みな話だが、要は偏らないバランスの良い食事が良いのだろう。

近所の開業医は総合病院の外科医をしていた先生で、どの患者にも「卵を食べないでください」と言っているようだ。

愚妻も私の父親も診察の際、そう言われている。

 

近藤誠の「医者に殺されないための47の心得」を読んだ。

近藤誠と言えば、「患者よ、がんと闘うな」で有名になった慶応医大の医者だ。

私は「患者よ、がんと闘うな」を二度読んだ。

1度目は話題になった時。

そして、2度目は息子がガンに罹った時。

最初、こういう考えもあるんだと感心したが、2度目はそんなはずはないと否定的になった。

逆に、その考えに批判的な本を探して読んだものだ。

息子がガンに罹って、闘うなと言われても、信じる気持ちになれなかったから。

 

近藤氏は、ガン検診は有効ではないし、手術や抗がん剤も治療として効果が無い、早期発見も早期治療もメリットがないと主張する。

要するに、がんというものは基本的に放っておくべきで、「無意味ながん治療」こそが患者を痛めつけ、苦しめているというのだ。

様々な批判を受けながらも、その主張は一貫して変わっていない。

 

「医者に殺されないための47の心得」も「患者よ、がんと闘うな」と同様、題名のインパクトが強烈だ。

ここでも、ガン放置療法を展開する。

腫瘍を「本物のガン」と、増殖しない「がんもどき」とに分ける。

「がんもどき」なら転移の心配はなく、「本物のガン」なら治療をしてもしなくても死亡率に差はなく、延命期間も同じだという。

<ガンの病巣には直径1ミリに育った段階で、約100万個のガン細胞がある>

<本物のガンならそれ以前に血液にのって、あちこちに転移している>

<ガンは当初から転移する能力があり、ガンが大きくなってから転移するという説は間違い>

<どんなに早期に発見しても、直径1センチ前後になっていて、ガン細胞は最低でも10億個に増え、とっくに転移し終えている>

 

早期発見して手術しても、効果はないというのだ。

 

さらに、<「胃がんを手術しなかった患者の生存率」の複数のデータで、抗がん剤を使った人、免疫療法をやった人の5年生存率はどちらも20%以下、治療を何もしなかった人のほうがはるかに長生きで、50%という数字が出ている>と主張し、抗がん剤より、免疫治療より、ガンは放置しておくのが最良の治療だという。

 

先日、俳優の市村正親が早期の胃がんと診断され、腹腔鏡手術で胃を半分摘出したが、転移もなく無事手術は成功したとインタビューで話していた。

近藤誠の考えだと、胃の摘出手術なんかせず放っておいたほうが良かったのだ。

ガンならばどうしようもなく、ガンでないのなら転移することもなく、そのまま生きられるではないかと。

手術の成功を妻の篠原涼子と抱き合って喜んだのは何だったのだろう。

 

私の叔父さんは25年前に膀胱がんの手術をした。

手術で膀胱を摘出し、人工の膀胱を埋め込んでいる。

もう80歳を過ぎているが、今も健在だ。

会うたびに、「本物のガン」だったのだろうかと思ってしまう。

それは「がんもどき」で、手術の必要などなかったのではと。

 

<ガンで自然に死ぬのは、すごくラク。検診などで無理やりガンを見つけ出さず、もし見つかっても治療しないければ、逆に長生きできる>と、近藤誠は結論づけるのだ。

「医者に殺されないための47の心得」の<患者よ、病気と闘うな>という章では、<軽い風邪で抗生物質を出す医者を信用するな>とか、<「医者から薬をもらう」を習慣にしてはいけない>とか主張し、医者に頼る医療を批判している。

 

100歳まで元気に生きる「食」の心得>の章では、世間で良くないと言われている習慣を勧めるのだ。

<体重、コレステロールを「減らさない」健康法を学ぶ>

<ビンビン100歳への体つくりは「毎日タマゴと牛乳」から>

<コラーゲンはお肌をぷるぷるしない。グルコサミンはひざに直接届かない>

<「高血圧に塩はダメ」はウソ。自然塩より精製塩のほうが安心>

 

「ほんまかいな」と返したくなる。

 

中でも、私が最もおったまげたのは、<石ケン、シャンプーを使わないほど、肌も髪も丈夫になる>のところ。

私の頭頂部はかなり禿げてきている。

それは、私が若い時に毎日シャンプーをしなかったからだと思っていた。

もっと頭皮をマッサージし毛穴を清潔にしていたなら、こんなに禿げることは無かったのにと後悔していた。

近藤誠は、80歳を過ぎても髪の毛がフサフサの作家五木寛之を引き合いに出して、髪の毛は洗わないことこそ、禿げ防止になるという。

五木寛之は昔インドの旅した時、髪の毛を洗っていないインドの人達に禿げている人がいなかったのを見て、極力洗髪を止め、シャンプーを使う習慣を止めたらしい。

それで、今でも髪の毛がフサフサなのだという。

早速見習ってみようと思ったが、ニオイをどうするという壁にぶち当たり、実行に移せなかった。(それに、手遅れでもある)

 

この本をリビングのテーブルに置いていたら、父親がそれを読んでいたようだ。

それ以来、毎食タマゴに塩を掛けて、食べるようになった。

「食べ過ぎはいかん」というと、「本に書いてあった」と応える。

医者から与えられた薬を、出来るだけ少なくしている。

本を妄信するのは良くないと思うのだが、病院や医者に頼ることなく、出来るだけ自然に任せる<死に方>を求めているようだ。

author:金ブン, category:健康, 13:23
comments(0), trackbacks(0), - -