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放送事故

JUGEMテーマ:日記・一般

 

先週金曜日、夕方の報道番組を見ていた。

 

二人の芸人が商店街を散歩しながら、町の人に悩んでいることを聞いて歩く内容だった。

そこへ、犬の散歩をしている人が現れる。

飲み屋にいるひとりのオバサンが、その犬を連れている人が女か男か、判らないから確かめてほしいと、芸人たちに頼んだ。

番組コーナーのネタが少ないようで、芸人たちはオバサンのその<悩み>に食いついた。

確かに映像で見ているかぎり、犬を連れている人は男女の区別が判らない。

芸人たちは近づいて、名前を聞く。

その人は苗字だけを答えるので、芸人はさらに名前を訊こうとする。

すると、男性の名前を告げる。

 

芸人たちは飲み屋のオバサンに、男の人だったと伝える。

ここで終われば、そんなに炎上することはなかったと思うのだが…。

オバサンが信用しない様子なので、さらに、芸人たちはその人が持っている保険証の名前を確かめたり、挙句の果ては胸の膨らみを確かめたりしていた。

 

胸を触っているのを見ると、さすがにやり過ぎではないかと感じたが、本人の顔がテレビカメラに映しだされているので、了解を得ているだろうからまぁ良いかと、思っていた。

 

ところが、このコーナーが終わって、スタジオに画面が移ると、レギュラーのコメンテーター Y氏がすごい剣幕で怒りだした。

「本人が了解しているとしても、こんなことを放送すること自体が人権意識に反する」と。

(放送内容についてはネットで検索するとたくさん動画が出てくる)

 

生放送で、コメンテーターが本気で怒る姿を見るのは珍しいことだ。

正直なところ、最近取り上げられているLTGBの問題を、私は良く理解しているわけではない。

セクシャルマイノリティに対しての人権意識を、深く考えたこともない。

私とは関係のない別世界の話だと感じていた。

 

コメンテーターの怒る声に、テレビの前の自分が怒られているような気持ちになった。

 

(ネットに出てくるのだが、)男女の別を調べられた当人は放送されたことが度を越しているとは感じてないようで、世間がこんな騒ぎになっていることに困惑しているようだ。

しかし、本人が了解していていようがいまいが、公共の電波に乗せる内容としては余りにも思慮に欠ける、お粗末なものだったように思う。

テレビの向こうには肉体は男なのに心は女だとか、その逆とか、生まれながらその乖離に苦しんでいる人たちがいるわけだし…。

 

今週、番組では放送局の報道部長やキャストたちが視聴者に対して、お詫びする放送をしていた。

あの放送内容をコメンテーターが何も言わずに素通りして、漫然と放送が続いてしまうほうが怖いような気になる。

こういうご意見番はいつの時代にも必要なことだ。

アフタヌーンショーの桂小金治を思い出した。

 

ネットで話題が沸騰し、人権意識に関していろんな意見が交わされるのは健全な社会だと思う。

 

番組のコーナーが中止になり、ふたりの芸人たち(私の好きな芸人)が仕事をひとつ失ってしまったのは気の毒な気もするが…。

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:30
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少子化と人口問題

JUGEMテーマ:ニュース

「令和」が始まり新しい時代はどんな現実が待っているのか、テレビや新聞は特集を組み、世間は期待や不安に包まれているようだ。

 

先月、情報番組の「ガイヤの夜明け」で、ユニクロの柳井氏がこんなことを言っていた。

<地球は臨界点に達してとんでもないことが起きるかもしれない、ことをみんな薄々感じている。

ある日、ガラッと変わる。変わるんですよ。それはもうすぐやって来ると思う。>

 

平成は大きな自然災害を経験した時代だった。

もちろん、元号が変わったからといって、地震や台風がやってこないということはない。

むしろ、われわれはもっと酷いことを経験することになるかもしれない。

トップ企業のリーダーの警告は、現実味があって不気味だ。

 

 

これは世界人口の推移表だが、現在世界人口は76億人で、30年後には100億人近くまで増加するという。

 

マルサスの人口論では、<人口は制限されなければ幾何級数的に増加するが、生活資源は算術級数的にしか増加しないので、生活資源は必ず不足する>らしい。

人口は「かけ算」で増えるけど、食料は「足し算」でしか増えないというようなところ。

 

急カーブで増加するグラフを見ると、未来は大丈夫なのかと思ってしまう。

 

と言いながらも、日本では人口が減少し続けているので、子どもを増やす政策を考えている。

 

先月、NHKスペシャルで、<超未婚社会>の問題解決をAIに聞く番組を放送していた。

内容は少子化をどう防いで、人口減少を食い止めるかの方法に集中していた。

 

番組の終わりのところで、マツコ・デラックスがこんな疑問を投げかけていた。

 

<みんなが結婚して子供をたくさん産んで、少子化を止めることがこの国は正解なのかという。

たとえば、人口が5千万に減って、数十年後に日本がコンパクトな小さな国になってるのじゃダメなのかなと思う。

そこまで進む過程では少子高齢化があって、苦しい時代があるわけじゃない、でも、1億3千万の人口をキープするもとでの政策は大丈夫なの。>

 

まさに、私がずっと思っていた疑問だった。

 

先進諸国で、ドイツは約8千万人、イギリス・フランス・イタリヤは約6千万人台だし、フィンランドやノルウェーは約5百万人程度だ。

経済的な格差はあっても、これら先進国は日本よりはるかに少ない人口の中で国民は暮らしている。

 

このマツコの疑問の後、こんなやりとりになった。

 

アナウンサーが<政治家は衰退する仮定で、ものが語れない。子どもはたくさんいます、活気があります、元気がありますという明るい未来をという方向へ政策誘導するしかないのです>と応え、対してマツコは<そんなこと言ってる状況じゃない。ある程度の衰退ははっきり見えているじゃない。高度成長時代の理論でやっていく時代じゃない。>と。

 

30年後にはもう生きていないと口先でつぶやいても、子孫が出来てその笑顔を見てると、そんな無責任なことも言ってられない気分になる。

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:58
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私の平成

JUGEMテーマ:日記・一般

 

1989年1月7日の夕刊を、妻が保存していた。

 

 

「平成」が始まった日である。

私は36歳だった。

この年の11月に、息子が生まれた。

6年後の1995年(平成7年)、阪神・淡路大震災が発生し、自宅が半壊し建て直した。

その頃、バブル景気が崩壊し、低成長時代に入った。

そして、1999年(平成11年)、私が勤めていた会社は債務超過に陥り、社員全員を解雇して再雇用するというリストラに踏み切った。

 

(当時の大阪新聞の記事)

 

私は退職金を受け取り、再雇用された。

ところが、リストラしたにも関わらず本業である旅行業は業績を上げることが出来ず、親会社は会社を旅行部門と広告部門とに分割し、旅行部門を大手旅行会社に売却した。

旅行業以外の部署は親会社に組み込まれ、私が所属する広告代理店部門も親会社のグループ会社として、再出発することになった。

再出発と同時に、私は京都営業所に転勤になった。

その翌年の2004年(平成16年)、中学3年生に成長していた息子の身体に悪性腫瘍が見つかり、阪大病院に入院した。

約1年間の闘病生活を経て、息子は9月に亡くなった。

その後、約6年間の京都営業所での勤務を終えて、2009年(平成21年)本社に転勤になった。

本社で6年勤務して、2015年(平成27年)6月、62歳で退職した。

そして、今年、66歳になった。

 

昭和から平成に変わった36歳のころ、毎日御堂筋線のすし詰め状態の地下鉄に乗って通勤していた。

いつまでこんな平凡で退屈な日々が続くのだろうと、思う毎日だった。

もうすぐ終わる平成を振り返ると、なかなか変化に富んだ時代だった。

大病することなく健康だったので、何とか乗り切ってこられたと思う。

 

さだまさしが歌う「主人公」に、こんな歌詞がある。

 

♪時を遡る切符があれば、欲しくなる時がある。

あそこの別れ道で選びなおせるならって。

もちろん、今の私を悲しむつもりはない。

確かに自分で選んだ以上精一杯生きる。

 

自分の人生の中では誰もがみな主人公

私の人生の中では、私が主人公だと♪

 

平成の時代、自分なりに頑張って生きてきたと思う。

平成の流行語大賞で表現するなら、

「自分で自分をほめたい」

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:55
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「令」と石碑

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ボランティアの会のホームページで、先月から「文学碑巡り」のコンテンツを作成してアップした。

 

伊丹市内には文学碑の60基以上ある。

和歌、俳句、漢詩、詩歌、日記など、歴史上の著名な人物の作品が刻まれている。

藤原定家、和泉式部、鴨長明、井原西鶴、西行法師、頼山陽、若山牧水、高浜虚子、斉藤茂吉、梶井基次郎などなど。

どの石碑も、伊丹の風景、伊丹での体験などを歌や言葉に残して綴っている。

(ホームページでは現在、まだ6基しか紹介していない)

 

今週、平成の次の年号が「令和」と発表された。

「令」の文字の出典は、日本最古の歌集「万葉集」の「梅花の歌」からという。

 

ミーハーの私は、文学碑の中に「令」の文字が使われていないか、探してみた。
すると、一文字だけあったのだ。

それは、同じ「万葉集」から引用した歌で、作者は奈良時代前期の歌人「高市連黒人」だった。

 

さっそく、紹介のページを作成して、アップした。

http://bunkazai.hustle.ne.jp/bungakuhi/1-10/bungaku5.html

 

猪名野とは、今の伊丹市から尼崎市にかけての猪名川沿いの地域。

古来からの景勝地で、たくさんの歌人がこの地の風景を歌っている。

石碑の歌の多くに、この猪名野が歌われている。

 

ただ、この石碑で使われている<令>は風流な表現として使われているものではないようだが。

この石碑の場所は昆陽池公園内で、昆虫館の近くに設置されている。

 

昭和から平成に変わる時、元号より西暦を使った方が合理的ではないかと思ったものだ。

だが、最近文化財のボランティアで歴史に触れる機会が増えるに従い、その考えは無くなってきた。

「応仁の乱」、「観応の擾乱」、「承久の乱」など、歴史上の出来事には元号が付きものだ。

元号が醸し出す<時代の空気>は、日本人だけが味わえるものなのだと感じてくる。

これも、長く日本に住んで、歳を重ねているからだろう。

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:48
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領土問題

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テレビで、国会本会議の様子が放送されている。

なかなか議論が面白いので一度観だすと、止められない。

主には勤労統計調査の問題が取り上げられているが、アメリカ対北朝鮮やロシアとの北方領土交渉なども時折質問に登場する。

 

北方領土返還交渉はこれから前へ進むのだろうか。

報道を聞いていても、ロシア側に返還する意思があるように思えない。

2島先行返還するといっても、すでにロシア人の住民がいるわけだし…。

 

高校生の時(50年前)、ひとりの生徒が学生集会で言った言葉が印象に残っている。

1970年代で、沖縄がまだアメリカから返還されていない時代だ。

 

左翼系の英語教師が「沖縄や北方領土は日本の領土であるから、一刻も早く返還されなければならない」と、世評に乗った発言をした時だった。

ひとりの生徒が手を上げて、質問した。

「国の領土は昔からの戦争によって、線引きされていると思うのですが。もし領土を取り返したいなら、戦争という手段でしか無理なんじゃないですか」

その発言で、場の空気は凍りついた。

世間の空気は沖縄返還の実現に向けて、盛り上がっていた時期だったから。

その発言は極端ではあるが、「本当に返還されるのか」と疑心暗鬼に感じている人にとっては的を射た意見に思えた。

 

沖縄は1975年佐藤内閣の時代に返還された。

それはアメリカの基地を残されたままの返還で、アメリカにとってもメリットがあった。

「思いやり予算」という防衛省予算で、在日米軍の駐留経費を日本が負担しているからだ。

でも、戦争で失った領地が返還されたことは世界でも珍しいようだ。

 

北方領土は歴史的に見ても、古来から日本の領地という。

太平洋戦争の終戦が迫った1945年の8月に、戦勝国が結んだヤルタ協定に基づいてソ連が対日参戦した結果、日本は千島列島と北方四島を失った。

 

大学生の時、北海道の牧場でアルバイトした後、知床を旅した。

羅臼町の港に立つと「国後島」がほんの近くに見えた。
本州の中ほどに住んでいると国境を意識することがないが、その時は目の前に他国の領土を見て、何故か不安な気持ちになったのを思い出す。

 

ソビエト連邦が崩壊しロシアの大統領が入れ替わるたびに、日本は北方領土問題を持ち出して、交渉していたが、一向に解決の糸口を見つけることが出来ない。

一時、「北方領土を返せ!」という懸垂幕を付けた右翼の街宣車が、大音響の軍艦マーチを鳴らして街頭を走っていたが、最近ほとんど見ることが無くなった。

 

15年前、京都営業所に赴任したばかりのころ、右翼とおぼしき人物から所長の私あてに電話が掛かってきた。

要件は本を買ってほしいということだった。

会社ではそういう類のものを買っていないと断ると、「そしたら、所長さん、あんたが買ってくれんか」という。

「どんな本なんですか?」と訊くと、「北方領土の本じゃ」と答える。

私は「いくらなんですか?」と、余計なことを訊いてしまう。

「5万円だけど、所長さんには3万円にしとく」と言った(と記憶している)。

とんでもない値段に、私は慌てて「要りません」と応えた。

すると、男は「あんた、北方領土を取り戻したいと思わないのか」と、強く調子で言う。

私は「いやいや、本は要りませんから」とくり返して、半ば強引に受話器を置いた。

相手が事務所に押し掛けて来ないか心配だったが、案ずることもなく、その後電話は掛ってこなかった。

 

国会ではもっぱら国内の問題が議論されている。

差し迫った外交問題もなく、幾分平和な印象だ。

深刻な領土紛争が起こって、国会がその対応に追われるような事態にならないことを祈るばかりだ。

author:金ブン, category:社会ネタ, 10:00
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インスタントラーメン

JUGEMテーマ:日記・一般

 

私が中学生のころ(約50年前)、家の近くにインスタントラーメンの工場が出来た。

塾への通り道にあり、その前を歩くといつもラーメンを揚げる香ばしい匂いが漂っていた。

チキンラーメンが世に広まってしばらくした頃で、それに追随するように次々といろんなラーメンが発売された。

その工場もその一つで、「浜田ラーメン」というわが町の町名が付いていたのを覚えている。

 

その頃、私は毎日のようにチキンラーメンの入った丼に熱湯を注いで、食べ盛りの胃袋を満たしていた。

実家がパン屋だったが、おやつには菓子パンよりもインスタントラーメンを食べていた記憶がある。

それほど、インスタントラーメンは日常の食生活に浸透していった。

 

昨年10月から始まったNHKの連続テレビ小説は「インスタントラーメン」を生み出した、安藤百福夫妻の物語だ。

NHKの連続テレビ小説を観るのは「おはなはん」(1966年)以来だ。

これまで「おしん」や「あまちゃん」など、世間の話題を集めた番組はあったが、観る機会がなかった。

今回の「まんぷく」は主演福子役が安藤サクラで、ナレーションが芦田愛菜ちゃんだったこともあり、始まった当初から観始めた。

番組を観ていると、安藤サクラのお母さん役松坂慶子の存在がすごく良い雰囲気を作っている。

松坂慶子といえば、「蒲田行進曲」という映画に主演していて、パンチラで廊下の雑巾掛けをしていたシーンが頭にこびりついている。

アイドル的な人気女優だったが、今では喜劇役者のようだ。

 

というわけで、毎日15分と短い放送時間を録画して、寝る前に観ることが習慣になってしまった。

 

池田信用組合の理事長を退職した、主人公の立花萬平が苦労の末インスタントラーメンを完成し、売り出す。

当初はなかなか売れなかったが、テレビのコマーシャルをきっかけに爆発的に売れ出す。

順風満帆と思われた物語だが、たくさんの類似商品が売り出される。

今週は類似商品の宣伝ポスターに、福子の写真が使われていることが判明することで終わっていた。

 

モデルの安藤百福・仁子夫妻が住んでいた池田市には、「カップヌードルミュージアム」がある。

先日、バイクを転がして、覗いてみた。

自宅からバイクで30分程度、阪急電車池田駅前にある。

 

   

 

この放送の影響でにぎわっているのだろうと覚悟していたが、やはり平日にも関わらず混雑していた。

付近は駐車場に入るのを待つ車列ができ、地図を持った観光客がたむろしていた。

館内では小学生の団体が「チキンラーメンファクトリー」で手作り体験をしていたし、外人の観光客がオリジナル「カップヌードル」を作っていた。

余談だが、安藤百福が私と同じ大学に在籍していて、のちに名誉博士の称号を得ていることを知った。

 

 

放送は3月までなので、この後カップヌードルの誕生から世界的に有名になる苦労話が語られるのだろう。

当分、インスタントラーメンを食べたい気分が続きそうだ。

 

 

author:金ブン, category:社会ネタ, 10:00
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教師はつらいよ

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今週、小学6年生が父親からのDVで死亡した事件が連日報道されている。

ニュースでこの事件が伝えられて、注目されたのがアンケートを巡っての学校関係者の対応だった。

学校がいじめに関するアンケートを実施し、被害者の小学6年生の女児はそのアンケートに父親から暴力を受けていることを訴えていた。

児童相談所を始め、学校や教育委員会で対応し、女児の保護に努めたが、結局少女の命を救うことが出来なかった。

 

その対応の中で、父親からの恫喝に屈して、アンケートの内容を父親に開示してしまったことに批判が集まっていた。

連日テレビのワイドショーではアンケートを開示した教育委員会の対応の悪さに、批判の矛先が集中していた。

確かに、不手際な対応への反省は今後のDV事件に向き合うための参考になるだろうが…。

 

家庭内の問題に、学校関係者が踏み込むのはなかなか難しい。

この事件でも、教師や児童相談書の職員、教育委員会担当者が女児からの訴えに何とかしなければと、気を揉んでいたに違いない。

お腹を痛めて産んだ母親もいるし、祖母や祖父もいる。

まさか、父親がわが子を殺してしまうとは考えもしなかっただろう。

 

元凶は明らかに、この鬼畜のようなDVおやじだ。

この父親は近所や勤務先では評判が良かったという。

外面が良かったと聞くと、余計に腹立たしい。

どうして、妻や子供にDVを繰り返したのか、その経緯やおやじの精神構造を知りたいもんだ。

 

学校内ではいじめの問題が止まらない。

いじめを理由に自殺するケースが後を絶たない。

その都度、教師の対応がやり玉に挙がっている。

 

息子の友達で、小学生の教師になっている子がいる。

昨年息子の命日に、お参りに来てくれた。

憧れて教師になったそうだが、重労働に疲れている様子だった。

 

労働基準法に定める法定労働時間は「週40時間」だが、教師の場合「週60時間以上の勤務」は当たり前だとか。

厚労省が過労死ラインとするのが「月80時間以上の時間外勤務」だというが、それを軽く超えているという。

悲しいかな、それらはすべてサービス残業で、時間外勤務や休日勤務の手当は支給されていない。

時間外労働については「原則として時間外勤務を命じないものとする」となっているからだ。

 

息子の友達は同じ教師と結婚しひとり子どもが出来たが、最近離婚してしまった。

 

いじめ問題を取り上げている際、ワイドショーのコメンテーターが「教師は聖職だ」と言ったりするが、教師も家庭を持ち給料で生活している労働者なのだ。

 

最近「友達幻想」を読んだ。

ある番組で、お笑い芸人で芥川賞作家のピース・又吉直樹が紹介して、最近話題になった本だ。

社会学専門の著者が中高生に向けた実用的社会学の本として、10年前に出版された。

学校では友達と当たり前のように仲良くできて、自分をすべて受け入れてくれるという幻想を抱くべきではなく、友達は怖い存在にもなるし、脅威を感じる存在にもなる。

学校とはそんな「苦味」を教えるところだという。

 

教師にしても、生徒の記憶に残るような先生をめざすことは必ずしも必要ない。

金八先生のような熱血漢のある教師が生徒たちから信頼を得るというのはドラマのお話で、<真剣にぶつかれば心を開いてくれる、というのはすごくラッキーなこと>なのだ。

 

頻発するいじめ事件、攻撃的なモンスターペアレンツ、部活でのパワハラ・セクハラ問題…。

昨今、学校教育に関わる職業は大変だ。

直面する教師は尚つらい。

学生の時、教員免許を取ろうと考えたこともあったが、とても私のような気弱な人間には務まらなかっただろう。

 

DVやいじめは連鎖するという。

やられた人間は標的を探して、その行為を繰り返す。

今も至る所で起こっていんだろうなぁと思うと、殺伐とした気分になる。

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:55
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混沌とした時代

JUGEMテーマ:日記・一般

 

元旦、神戸市営の地下駐車場に車を駐車させた。

サンチカへの階段を上がろうとしたとき、階段の隅で座っている女性が目に入った。

荷物を詰め込んだ紙ぶくろをふたつ、足元に置いている。

行くあてのない浮浪者のようだった。

俯いているので顔は見えなかったが、肩まで伸びたバサバサの髪から中年の女性のような感じだった。

女性の手に握られている、食パンの切れ端が何とも痛々しかった。

 

サンチカを抜けて生田神社に近づくと、初詣の参拝者が徐々に増えてくる。

元旦から営業している居酒屋やカラオケの店員が、道をふさぐように客引きをしている。

左右の歩道には屋台が煌々と明かりを灯して、参拝者が立ち食いしながら歩いている。

鳥居横のミニカステラの店では、いつもの長い行列が出来ていた。

どこを見ても、平和な光景に満ちていた。

 

鳥居をくぐると、境内には参拝者であふれている。

本殿まで進み、賽銭箱に小銭を投げて、会ったこともない神様にお願いする。

柏手を打ち目を閉じると、女性が持っていた食パンの切れ端が思い出された。

 

参拝を終え駐車場に戻った時には、階段に女性の姿はなかった。

 

元旦の未明から放送していた「朝まで生テレビ」で、論客たちの議論を聞いていた。

少子高齢化、沖縄の基地問題、近隣諸国からの防衛、原発、格差問題、…。

昭和が残した様々な問題は、平成の時代でどれだけ解決されたのだろうか。

論客たちが意見を言い合う。

期待を抱いていた平成では、ほどんど解決されず、停滞が続いている。

 

平成の次にやってくる時代はそれらをどこまで解決できるのだろうか。

番組の議論は堂々巡りになり、年老いた司会者は過去の体験談をさも自慢そうに話し、議論をまとめることができない。

自分の意見だけを言い合う井戸端会議のような番組だった。

番組アンケートの「新しい時代の日本は良くなると思うか?」の質問に、思わないと答えた人が66%だった。

 

今週、「徳川がつくった先進国日本」(磯田道史)を読んだ。

徳川家康がつくった江戸幕府は明治維新まで260年間続いた。

そんな長い期間、平和な社会が続いたことは世界の歴史でもまれなことだという。

 

いかに平和を維持することが出来たのかを、著者は時代のターニングポイントに焦点を当てて、掘り下げていく。

その間、内乱(島原の乱)あり、大地震(宝永大地震)あり、飢饉(天明の飢饉)あり、はたまた外圧(ロシア)にさらされながら、幕府は危機に立ち向かっていく。

それらの出来事は、今の社会に似ている。

 

島原の乱から「生類憐れみの令」にかけて、社会が戦乱から平和へと転換し、大地震や飢饉で農民社会が破たんしていくと、幕府や藩は民生重視の政策に転換させていく。

「徳川の平和」は、その根底に「生命重視」という価値基準を据えることによって実現したもので、今を生きる私たちにとって、その叡智は大いに学ぶべきものがあると著者は書いている。

 

年頭から悲観的で小難しい話になったが、こんな時はブルーハーツを聴くのが気分転換になる。

 

 

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:53
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組織の世話役

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今年4月、娘の家族が宮崎から大阪の吹田に移り住んだ。

娘の長男と長女(孫たち)は小学3年生と1年生で、吹田の小学校に通っている。

通い出して半年が過ぎた頃、娘は学校から来年度のPTAの役を頼まれた。

専業主婦の娘に、早速白羽の矢が立ったようだ。

宮崎から引っ越したばかりなので、断ったというが…。

 

昨今PTAの役員を決めるのは難しいと、新聞に書かれていた。

共働き夫婦が増えて、役員のなり手がなかなか見つからないそうだ。

新聞記事には<推薦の強制>のことが書いてあった。

保護者に推薦用紙が送られてきて、未提出の場合は自身が立候補したとみなされるという。

 

昔からPTAの役員を選ぶのは苦労していた。

子どもが小学生の時、妻も役員に指名され、仕方なく1年間務めていた。

保護者を代表する役員が学校と保護者の橋渡しとして、学校の行事や運営に関わるのは大切なことだと保護者の多数が認識している。

だが、その面倒な役目を自分に押し付けられるのは困るのだ。

 

最近、シルバー人材でデータ入力のアルバイトを頼まれた。

それは地域住民へのアンケートで、地域活動への意見を問うものだった。

その中には、住民の要望が書き込まれている。

イベントや講習会などの行事を求める声が多いのだが、その反面、実行する側に立って活動する気持ちがないことが伝わってくる。

若い年代はそれを時間に余裕がある退職老人たちに求め、老人たちは加齢のため動けないと書く。

とにかく、面倒なことが自分に降りかかるのを嫌がるのだ。

 

文化財ボランティアの会に参加しているが、ここでも役員問題がある。

老人たち(ほとんどが老人)はガイドをしたり、講習会に参加したりすることを目的に参加してくる。

だが、「会」というものが存在するには必ず運営する世話役(幹事)が必要だ。

上に立って面倒をみるのが好きな人が多数居ればいいのだが、そんな人が少ない。

ほとんどが自分のペースで楽しむことを求めている。

結局、役を押しつけられる人がいて、その人たちの不満が溜まる。

 

会には発足から行ってきたいろんな行事がある。

嫌々役員(幹事)になった人は出来るだけ面倒な行事を止めようとする。

役員経験者の古株たちはこれまで作ってきた行事を続けてほしい立場だ。

面倒なことを止めてしまうのは簡単だが、次々を止めてしまうと何のための会なのか、と古株たちは言う。

確かに、その意見は正しい。

退職後時間に余裕が出来て、ゆっくりと身近な文化財の勉強をしようと思っていた参加者にとって、自分時間を割かなければならない世話役を望まない。

運営する立場から出来るだけ距離を置き、傍観者でいたいのだ。

 

私は1年目から幹事に入れられてしまった。

ホームページ作成を頼まれて、いろんな会の情報を知っていてほしいとのことからだ。

今は会報の制作もしている。

私の場合、制作物に関するものを依頼されているだけで、会の運営の面倒なことはやらなくていいのでそんなに苦痛はない。

我慢できる範囲の面倒だからだ。

これが、運営する立場の面倒を強いられるとなるのはご免だ。

実に、勝手な考えだが…。

 

娘の学校では、来年度のPTA役員はまだ決まっていないという。
年末から来年にかけて、学校と保護者の間でせめぎ合いがあるそうだ。

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:23
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カリスマ

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Mr.ゴーンが日産の最高執行責任者として、テレビに登場した時の演説風景を覚えている。

たどたどしい日本語で「他に選択肢はありません」と言った時、<こんなおっさんに、2兆円の借金を抱える会社を建て直すことが出来るのだろうか>が正直な感想だった。

だが数年後、その結果に驚くことになる。

人員削減、工場閉鎖など、次々とリストラを進め、3年後には負債を全額返済し、日産を復活させてしまった。

マスコミでも大きく取り上げられた。

急いで、Mr.ゴーンの関連書籍を読んだ。

一体、Mr.ゴーンとはどんな人なのだろうと。

 

その本が時代の寵児を持ち上げる内容だったせいか、私はこの経営者に心酔してしまった。

バブル経済崩壊後、会社を倒産させて多くの失業者を出した経営者がたくさんいた。

私が勤めていた旅行会社も負債を出して、一旦会社を整理したのだ。

 

松下幸之助や本田宗一郎など、日本にはカリスマ的経営者がたくさんいたが、そう言った人々は往々にして、経済成長の時代の人物だ。

2兆円もの負債を抱えた会社を、経済が低迷する中で再生させることは並大抵なことでは出来ない。

血も涙も無いようなコストカットを実行したと言われる。

日本の商習慣に縛られた経営者には決して出来ないことだとも。

反面、恨んでいる人たちはかなりいるようだが。

 

Mr.ゴーンが実行したことはコストカットだけではない。

新車種の投入やブランドイメージの一新して、落ち込んでいた国内シェアを復活させた。

東日本大震災の時は復旧支援活動に尽力していたのを、テレビの報道番組でも観ていた。

 

Mr.ゴーンに悪い印象を持っていなかっただけに、今回の報道には驚いた。

多額の報酬隠し、姉・母親の自宅購入・ヨットクラブの会費の経費の私的利用するなど、伝えられる内容は目を疑うばかり。

これらが真実なら、げんなりしてしまう。

権力を長く手にしていると、やはり腐敗してしまうのか。

時間給800円のアルバイトをしている私には、10億、20億もの報酬を受け取ることがどんなものか想像もつかないが…。

 

ただ、同じトップにいた経営者の社長がそんな重大な事を認識してなかったのはいささか不自然ではある。

一連のカリスマ経営者の行為を法的に裁く事が可能なのかどうか、疑問を持つ法律家もいるようだ。

大量の持ち金をつぎ込んで、超敏腕弁護士を雇って、無罪放免を勝ち取るのだろう。

 

 

以前朝日新聞の「折々のことば」に、大阪のおばちゃんの言葉が紹介されていた。

「いやぁ、感じわるぅ」

 

これはMr.ビーンだったか。

author:金ブン, category:社会ネタ, 10:20
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