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拡散する情報

JUGEMテーマ:ニュース

 

20数年前、資格取得の勉強にはまっていた時期があった。

40歳過ぎた頃で、なんでも良いから資格を持っておいたほうが有利なのではないかと、半ば勘違いしていた。

そして、阪神淡路大震災の前後は行政書士の資格を取ろうと勉強していた。

 

行政書士の試験は一般常識問題と法令問題、それに論文問題があった。

(論文問題は平成11年になくなっている)

論文問題は出される課題を800字以内にまとめて、書かなければならない。

平成8年に出された試験問題が残っていた。

論文の課題は<「インターネット」の社会・経済に与える影響について>だった。

 

当時インターネットの利用者が急激に増加していた時期だ。

その出題が予想されていたので、インターネットのメリットとデメリットを書いた。

何点かデメリットを書いたが、「本人の知らないところで、中傷やデマが流布する」と書いたのを記憶している。

自由に意見を交換できる反面、真実でない内容も世間に広がる。

 

20年経過過ぎた今、TwitterとFacebookなどSNSの爆発的な流行で、一旦流れた情報は止めどもなく世の中に拡散する。

インターネットは確かに便利だし、現在の生活で手放せないツールだ。

だが、便利な反面、様々な危険もはらんでいる。

 

総務省のサイトに、SNSでのトラブル経験の調査が載っていた。
さすがに、私のような60歳代以上のトラブル経験者は10%以下だが、20歳代以下だと25%以上の人がトラブルを経験している。

 

トラブルの内容は「自分は軽い冗談のつもりで書き込んだが、他人を傷つけてしまった」や「自分の発言が自分の意志とは異なる意味で他人に受け取られてしまった」などが書かれている。

 

渡辺直美のインスタグラムは芸人のジャンルで一番の人気があるそうだ。

先日テレビで、渡辺直美がSNSの評判について語っていた。

フォロワ―が多い分、結構厳しいコメントも届くという。

コメントの中に、「デブ」という言葉が書かれていたりするらしい。

好意的なコメントが多いので、瑣末な批判は気にしないと気丈に語っていた。

芸人の有名税と割り切っているようだ。

 

しかし、一度有名人がトラブルを起こすと、その批判の矛先が凄まじいほどに向けられる。

それは「炎上する」と表現される。

不特定多数の人間と繋がりを持つことが容易になる反面、不特定多数の矢が飛んでくる。

 

先日、SNSで投稿された写真が物議を醸していた。

政治家たちの懇親会の様子を写したものだった。

杯を掲げている議員、ピースサインをしている女性議員、実に楽しそうだ。

参加していた官房副長官が自分のツイッターにアップしていた。

問題なのはアップした時期だ。

その夜、西日本に記録的な大雨が降る恐れがあると、気象庁が発表していたからだ。

被害が甚大だっただけに、政府に危機意識がないと炎上した。

 

先日、私は大学の友人と飲みに行った時の写真をブログでアップした。

その際、顔写真に目隠しの黒いラインを入れた。

ブログを見た友人から「犯罪者みたいや」と指摘を受けた。

 

ブログを書く時、私は人物が特定されないように気を使っている。

使用しているブログは、アップする時TwitterとFacebookとの連携を選択できるようになっているが、いつもオフにしている。(TwitterとFacebookのアカウントは持っているのだが、利用していない)

個人名や団体名をイニシャルにしたり、顔写真は出来るだけ避けたりしている。

だから、アクセス数もそんなに多くないし、コメントはほとんどない。

それでも取り上げる内容によっては、アクセス数が200を超えることがある。

やはり、不特定多数の人に読まれていると思うと、不気味な感じがする。

 

それなら、ブログなんて書かなけりゃ良いのだが…。

好き勝手に書いて、自己満足しているのである。

ちょっとだけ世間と繋がっている楽しみを得ているだけ。

出来るだけ平穏な老後の日々を過ごしたいので、ひっそりとアップしているつもりなのだ。

 

懇親会の写真をアップするなら、こんな風にしたら良かったのでは…。

 

author:金ブン, category:社会ネタ, 10:07
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人工知能

JUGEMテーマ:日記・一般

 

今年2月、車を買い替えた。

車種を選ぶのに、私は軽自動車で十分だと思っていた。

もう、還暦を過ぎた夫婦ふたりの生活なのだから…。

 

ところが、妻は車種にこだわりがあった。

私と違って、妻は車が好きなのだ。

これまで乗っていた車は日産のエクストレイル。

アウトドア志向に人気がある車種だ。

妻としてはこの路線を続けたかったようで、1年前から目を付けていたのが三菱のアウトランダー。

エクストレイルと大きさはほとんど変わらないが、日々の買い物しか使わない60過ぎのジジババには似合わない。

PHEVという給電機能が特徴で、「電気自動車」と「ハイブリット車」の機能を持つエコカーなのだ。

また、様々な安全装備を搭載した、話題のサポートカーで、誤発信防止等が充実している。これはジジババ向きだ。

 

最初は電気を使って走るので、かなり静かだ。

だが、安全装置がやたらとうるさい。

物体が近づくと、ピーピー音がする。

側面にオートバイや車が接近すると、バックミラーに注意喚起ランプが点灯し、ピーと音がなったり、車線を跨いで走らせるとまた、ピーと音がなる。

安全なのだろうが、とにかく、うるさい。

 

それに自動化されている装置が多い。

車が好きでない私には仕組みを覚えるのがなかなか面倒だ。

だから、父親を病院へ連れて行く以外、私はほとんど乗らない。

 

車の機能は日々進歩しているようだ。

今後、人工知能(AI)の進歩によって車の自動化はさらに進むという。

20年もすれば、街なかを完全自動化された無人の車が行き交っているだろう。

 

井上智洋の「人口知能と経済の未来」によると、2030年頃には第4次産業革命が進み、汎用型の人工知能が人間の知能を超えて、様々の職業が消滅するという。

数年前まで、コンピューターの将棋ソフトは人間のトップ棋士に勝てないと言われていたのに、今はもう全く人間には歯が立たない。

AIは膨大なデータを吸収しながら自分自身で学習し、益々強くなっていく。

 

今後、人間の仕事はどんどん、AIに代わっていく。

人口の1割しか働かない社会がやってくるという。

特に、事務的な仕事はAIが汗も流さずに片付けてくれる。

どんなに働いても、残業代は要らない。

 

ホテルの受付係、レジ係、弁護士、保険の審査担当、不動産のブローカーなど、当然人がやる仕事と思われていたものはAIを搭載したロボットがする。

人間がやらないような、きつい、危険、きたないの3KはAIロボットがやってくれる。

そう考えると、人がやらなくても良いような仕事はたくさんある。

 

先日、整形外科へ出かけた。

股関節の治療を受けるためだった。

足の付け根、つまり恥骨の辺りを動かすと痛いのだ。

この痛みは2年以上続いている。

診察を受ける前、ネットで調べていると、「グロインペイン症候群(「鼠径部痛症候群」)」という病名が出てくる。

特にサッカー選手に多い症状で、原因としてキック動作での股関節の運動の繰り返しや走ったり止まったりという股関節に過度なストレスが多く加わるスポーツに見られますと書いてある。

私の痛みも最初はテニスをしている時から始まった。

医師に「グロインペイン症候群(「鼠径部痛症候群」)」のことを訊きたかった。

 

その日は院長先生が不在で、代診の医師が大学病院から来ていた。

若い医師だ。

これまで撮影したレントゲンやMRIの画像、カルテを見ている。

そして、股関節を柔らかくするストレッチや筋トレを続けるようにと、今までと同じ診断を下す。

そこで、私は「症状をネットで調べると、グロインペイン症候群という病名が出てくるのですが、これはどのような病気なんでしょうか」と尋ねると、医師は「グロインペイン?」と首を傾げる。

そして、ポケットからスマホを取り出して、調べ始める。

しばらくして、「サッカー選手に多い症状のようですね。鼠径部の筋肉の炎症による痛みですね」と、ネットに書いてあることをくり返す。

最後は、「MRIの画像では鼠径部に骨の異常は見当たらない」と言いながら、今まで通りのストレッチや筋トレを勧めた。

 

医師の診断は症例や治療実績のデータから、導き出されるのだろう。

そうであるなら、それらのビッグデータを搭載したAIのほうが正確な診断が出来る。

 

AIを搭載した医師ロボットが現れることを心待ちにしている。

 

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:59
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ミスター麻雀

JUGEMテーマ:ニュース

私はパン屋で生まれ、家には従業員が泊まり込みで働いていた。

従業員の部屋では、時折麻雀牌をかき混ぜる音がしていた。
幼い頃ルールも知らないのに、私は従業員のうしろでよく麻雀を見ていた。

「黙って見てるんやで」と従業員に言われていたのに、發の牌を見て「お茶の字が2枚そろっている」と声を出して、怒られたことがあった。

 

麻雀のルールを覚えたのは高校3年生の頃だ。

何がきっかけだったか思い出せないが、一部の学生の間で麻雀が流行りだしていた。
友達の家を渡り歩いては、麻雀に興じる日々だった。
高校生なのに、徹マンも頻繁だった。

市内で一番の受験校だったが、落ちこぼれの私は麻雀を覚えてからというもの、学業の成績はさらに下降していった。

大学では2回生の時に麻雀友達と知り合い、授業そっちのけでアルバイトと麻雀が中心の生活を送っていた。

麻雀友達が麻雀友達を呼び、いろんな場所へ出かけては卓を囲んだ。

アルバイト先で知り合った人を相手にすることもあった。

 

社会人になっても、麻雀生活は変わらない。

会社の上司、先輩、同僚に加えて、盆と正月には高校や大学の友達と麻雀に興じた。

時には、得意先だったうなぎ屋さんの社長や学習塾の支社長さんとも。


特に回数が多かったのは、デザイナーのT氏が入社してからだった。
とにかく、T氏は麻雀が好きだった。

 

T氏と仕事をしていると、「今夜はどうや?」と私の耳もとで囁くのだ。

私はほとんど断ることがなかった。

メンツをかき集めて、近くの雀荘で終電近くまで過ごした。

言葉を覚え始めたばかりの長女は「パパ、マージャン」と言うようになっていた。

その頃T氏の発案で、参加者にしこ名を付けて、毎月の番付表を作っていた。

今もその一部が残っていた。

 

 

私は横綱で、「金額」のしこ名だった。

私が強かったというより、マージャン経験の少ない社員や好きでもないのにメンツ不足で引っ張り込まれていた社員も混じっていたので、好成績が続いていたのだろう。

 

T氏が言い出して、1年間の集計(昭和62年)をした記録が残っていた。

この年、私は出場回数が94回で、獲得賞金も圧倒的なトップだった。

94回というのは毎週2日は雀荘に通っていたことになる。

それでも、出場回数トップのT氏は私を上回る99回だった。

今から思うと、何とも無為な時間を送っていたものだ。

 

そんなマージャン生活で、印象に残っている場面がたくさんある。

日航機事故で亡くなったNさんが親の役萬「天和」を上がったこともそのひとつだ。

これだけ長くマージャンしているのだから、役萬もたくさん上がった。

 

ひとつ、忘れられない役萬の上がりがある。

労働組合の執行委員をしている時のことだ。

春闘のため通常の業務から離職して、組合事務所に詰めていた。

妥結まで時間が掛りそうなので、執行委員のひとりがマージャンをしようと誘ってきた。

このメンバーはレートが高いので、今まで参加したことが無かった。

一旦断ったが強く誘われたので、仕方なく近くの雀荘へ出かけた。

 

始まってすぐのことだった。

配牌を見ると一九字牌が多く、場を流すことも出来る状態だった。

国士無双が頭をかすめた。

最初のツモを見ると、国士無双に必要な字牌がきた。

国士無双に向かう決心をすると、次々と必要な牌が入ってきた。

なんと五巡目でテンパイし、「中」待ちで国士無双が完成した。

リーチするかどうか迷った。

中が場に1枚出ていたこともあり、リーチするほうが出やすいだろうと思い、リーチをした。

すると、その二巡目であっさりと出上がった。

この日はこの勢いで大勝したことを覚えている。

 

先週、ミスター麻雀小島武夫が亡くなった。

私たちの青春時代は阿佐田哲也と並んで、麻雀の劇画に良く登場していた。

最近Youtubeで、小島武夫が登場する麻雀動画を見ていた。

特に、九蓮宝燈を上がった動画は劇的だ。

 

持って生まれた勝負勘と強運はミスター麻雀にふさわしい。
author:金ブン, category:社会ネタ, 09:34
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スポーツマンの騒動

JUGEMテーマ:ニュース

 

息子は少年バレーボールをしていた。

小学5年の時、女性の監督から男性のHさんに監督が代わった。
Hさんは実業団をチームの監督をしていた人だった。

チームは徐々に強くなり、Hさんの指導にも熱が入った。

練習する中で、小学生の息子たちに体罰を加えるようになった。

そこで保護者たちが集まって、体罰を止めるようにHさんに申し入れた。

 

体罰とは別に、Hさんにはもうひとつ問題があった。

試合中、対戦相手の子供に威嚇する態度をしたり、相手がミスすると拍手して喜んだりした。

ある大会では、主催者側から態度が悪いと注意を受けたことがあったほど、それは目立った。

監督に就任した当初、少年バレーは教育の一環ですからと公言していた。

ところが、チームが強くなってくると、Hさんは自制心が無くなってしまうようだった。

少年バレーは勝ち負けより、子どもたちの健全な育成が目的なのだ。
Hさんはスポーツに対して純粋な熱意を持っていたようだが、熱くなると見境が付かなくなるのだった。

 

最近、スポーツ界での不祥事が相次いでいる。

大相撲の暴力事件、レスリングのパワハラ、

そして、今世間を賑わせているアメフトの悪質タックル事件。

 

元来、スポーツを始めた頃はみんなその素晴らしさに魅せられ、純粋にスポーツと向き合っていたはずなのだが…。

強くなりたい、チームを強くしたいという気持ちが大きくなって、物事があらぬ方向へ進んでしまう。

 

何度もテレビ画面に映し出されるタックルの映像を見ながら、「これは余りにも酷い行為」だ」と誰もが感じたに違いない。

映像が衝撃的なだけに、冷静に見ている視聴者はふつふつと怒りが込み上げてきただろう。

 

被害者の保護者や加害者の記者会見、そして余りにも情けない監督とコーチの記者会見。

歯切れの悪い答弁に、イライラが募って寝付きが悪かった。

おまけに、大学側の司会者がとんでもない態度の悪さだった。

大学には危機管理学部があるそうだが、この記者会見は最も良い教材だ。
マネしてはいけない悪例として。

 

悪質タックルが発生した構図が見えてくる。

 

何年も優勝から遠ざかっていたチームが、昨年監督が代わったとたんに優勝してしまった。

以前その監督はチームを指導してきたが、良い結果が出なかった。

それで指導法を変え、かなり厳しい鍛え方をした。

すると、突然成果が出てしまった。

 

自分の指導法に自信を持ったことだし、周囲も監督を持ち上げたのだろう。

監督はさらに大きな権力を握って、暴走してしまった。

もう誰も監督のやり過ぎを止めることが出来なかった。

 

マンモス大学は教育機関とはいえ、大企業と同じだ。

上層部が大きな権力を持って、その下で働く人たちは上司に逆らえない。

<忖度>して行動する。

 

監督とコーチの記者会見での司会者は共同通信の元記者で、論説委員長も務めていたという。

監督の気持ちを忖度して、会見を切り上げようとしたのだろう。

あのまま記者の質問を受け続けたら、会見を取り仕切る責任者として叱責を受けるからだ。

 

かなり以前からこの大学にはそんな体質が根付いていたのだろう。

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:42
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アルコール依存

JUGEMテーマ:ニュース

 

 

アイドルグループのタレントが起こした強制わいせつ事件で、芸能界は騒ぎになっている。

原因がアルコール依存にあるという。

 

私は酒で失敗することはないと自覚している。

なぜなら、私の身体がアルコール類に弱いからだ。

 

酒は嫌いではない。

喉が渇いた時のビールは美味い。

夏の昼下がり、無性にビールが欲しいと感じることがある。

「飲んだら美味いだろうなぁ」と思ったりするが、昼飯時は決して飲んだりしない。

なぜなら、飲んだ後、何もする気がしなくなる。

必ず、眠くなり横になりたくなる。

それだけ、アルコールに弱い。

自覚しているから、そう深酔いすることはない。

 

酒を飲みすぎると、ロクなことはない。

これまで酒の失敗談はたくさん聞いたし、実際に見てきた。

失敗する人がいう言葉で、理解できないことがある。

それは「まったく、記憶が飛んでしまった」という言葉だ。

 

以前、このブログでも部下の失敗談を書いたことがある。

その部下は偶然居酒屋で知り合った人と親しくなり、スナックへ行った。

飲んでいる内に記憶が無くなり、気が付いた時には交番にいた。

警官曰く、コンビニの駐車場で、男とつかみ合いのケンカをしていたという。

どうしてそうなったのか、全く記憶がなかったという。

私は「君、本当に覚えてないの?」と、何度も部下に確かめたが、覚えていないと言い張るのだ。

 

私も酒を飲んでふらふらになりながら、電車や自転車を乗り継いで帰宅したことがあった。

途中の記憶が曖昧なことはあるが、薄っすらと記憶は残っている。

 

先日、ボランティアの会の人たちと、スナックでカラオケをした。

スナックは貸し切りで、酒とツマミはすべて持ち込みだった。

酒が好きなSさんが日本酒や焼酎を買ってきた。

終わってみると、すべて空になっていた。

Sさんはかなり酔っていて、おぼつかない足取りだった。

でも、受け答えははっきりしていた。

 

ところが、翌日Sさんからメールが届いた。

どのようにして帰宅したか、覚えていないようで、「左肩をどこかにぶつけ、尻餅をついたようで、左肩と右臀部に痛みがあり、下顎、右肘、左膝などに擦り傷が残っております。またまた酒の上での勲章をもらってしまいました」と書いてあった。

大手の銀行マンだったSさんは酒での失敗が多かったようだ。

 

厚生省によると、アルコール依存症の患者は109万人いるという。

アルコール依存症の精神的な病なので、診断書は精神科医が出すようだ。

精神科に行く人が少ないのを考えると、潜在的な依存症の患者はもっと多いとか。

 

以前、会社には酒での武勇伝を自慢話にしていた人がたくさんいた。

現在、そうはいかない。

酒による失敗に対して、世間の目は厳しいのだ。

 

その点、酒に弱い私はそんな失敗をしない。

たが、ひとつ、心配はある。

舌禍だ。

酒を飲むと気分が高揚し、ウケを狙ってつい口が滑ってしまうことがある。

 

最近、お年寄りと宴を開くことが多い。

お年寄りは温和なように見えるが、今まで生きた証の自尊心が身体の奥に息づいている。

宴が盛り上がり、何を言っても許されるような雰囲気になるが…。

自尊心を傷つけると、その反発も大きい。

 

調子に乗って、セクハラ発言はするかもしれない。

だから、要注意なのだ。

author:金ブン, category:社会ネタ, 10:35
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嘆きのボイン

JUGEMテーマ:ニュース

 

「ヤングおー!おー!」で聴いた月亭可朝の「嘆きのボイン」は衝撃だった。

とにかく、笑った。

 

高校生にとって、女の乳房はあこがれの対象だった。

とにかく、触れてみたい、さわってみたい。

そんな対象をボインと言って歌にするのだから、なんとも<うれし恥ずかし>く、笑えるのだ。

その頃は喫茶店にジュークボックスなるものが置いてあって、この歌をかけては笑った。

 

カンカン帽にチョビヒゲと丸い眼鏡。

独特のスタイルでギターを弾き語る姿はどこか世相を皮肉って、世間の抑圧に抵抗している印象だった。

弾き語りといえば、時代はフォークソング。

フォークソングが隆盛を極める中、月亭可朝のギター漫談はいつしかブラウン管から消えてしまった。

その後、博打好きのハチャメチャな私生活が注目され、ストーカー事件などでその存在が時折テレビ画面に登場した。

参議院の選挙に立候補した時は笑った。

公約が<一夫多妻制や風呂屋の男女湯の仕切りを失くすこと>だから、当選する訳がない。

でも、その行動は無茶苦茶すぎて、どこか憎めないところがあった。

愛すべき破滅型タレントのひとりだった。

 

亡くなった報道があった次の日、私はご老人5人に誘われ貸し切りのスナックでカラオケをした。

私は50年ぶりに「嘆きのボイン」を唄った。

昨年暮れ、「金太の大冒険」を唄って顰蹙を買ったが、こんどは笑いを取った。

老人たちは私より10歳以上年上で、この歌が流行したころは30歳前後だったろう。

幼いわが子がマネして歌っていたので、よく聴いたという。

 

無邪気に笑った時代を懐かしく振り返る年齢になってしまった。

 

さて、話は変わるが、最近漫才を聴いて大笑いしてしまった。

いろんな漫才を聴いてみたが、ほとんど笑えない。

やはり私は漫才の笑いを受けつけないのだろうと思っていたが、この漫才は笑った。

ナイツの「野球の話」だ。

 

キャプションに「このオチはすごい」と書いてあるが、確かにすごい。

前半に話の仕掛けが作ってあって、後半にそれがさく裂する構成になっている。

 

YOUTUBEの画像を転載しますので、ご覧ください。

(9分以降は繰り返しになっているので、ご注意)

 

 

 

ボケの塙を引き立てている、ツッコミの土屋がスゴイ。

趣向の違った漫才に挑戦していて、どれも面白い。

だから、今ナイツにハマっている。

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:57
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警察官

JUGEMテーマ:日記・一般

 

2年前、ツタヤの前で警察から職務質問を受けた。

パトカーに呼び止められた時、さすがにドキッとした。

自転車に乗っていたので、何か交通違反でもしたのかと思った。

ひとりの警官がパトカーから降りてきて、私の自転車をジロジロと見る。

警官は自転車が盗難車じゃないかと疑っていたのだ。

年格好の割に、私が若者向けの自転車に乗っていたからだ。

自転車は息子の形見で、息子が中学に入学した時に買ったものだった。

私がそのことを警官に告げたのだが、「一様、調べさせてください」と言い、警官は自転車番号をメモし、盗難の登録がされていないか電話で確認していた。

そうでないことが判ると、警官は丁寧に頭を下げて立ち去った。

警官も仕事だからと思うのだが、疑われるというのは気分が良いものではない。

 

一昨年、妻が自動車免許を取得して初めての違反切符を切られた。

レストラン「さと」の駐車場に入る時、右折禁止の道路を横切って、巡査に呼び止められた。

巡査は建物の陰に隠れるように、引っかかるネズミを待っていた。

いつもその道路を右折していたので、妻は右折禁止とは全く認識が無かった。

妻の運転は慎重すぎるほどに慎重だ。

レストランに入る手段はいくつかあるのだが、そこを右折するのが一番安全だと思われた。

右折禁止の道路標識が全く目立たない場所にあった。

違反切符を切られた妻は40年近く守り続けていたゴールド免許を手放さなければならないことを悔しがり、その矛先はしばらく警察に向けられていた。

 

まともな暮らしをしている者にとって、警察のお世話になることはほとんど無い。

一番身近に関係するのは交通巡査だろう。

私も何度かお世話になっているし、罰金を提供している。

 

最近、大事件に関わる警察官の姿を描いた小説を読んだ。

門田隆将の「狼の牙を折れ」。

 

1970年代、左翼過激派による爆弾テロが多発した。

その中でも最大のテロ事件は、1974年に起きた「丸の内の三菱重工爆破事件」だった。

海外の観光客が急増している現在では信じられないだろうが、その頃東京は爆弾テロが頻発していて、世界でも最も危険な都市と云われていた。

「狼」を名乗る東アジア反日武装戦線が犯行声明を出していた。

<日本の労働者=帝国主義労働者>という単純な思考から、全く罪の無い人たちを犠牲にしていた。

 

警視庁は多くの警察官を動員し、8か月の捜査で4人の容疑者(大道寺将司、大道寺あや子、佐々木規夫、片岡利明)を逮捕する。

だが、その後の日本赤軍によるクアラルンプール事件とダッカ日航機ハイジャック事件によって超法規的措置で佐々木規夫、大道寺あや子が釈放され、今も国際手配されている。

大道寺将司、片岡利明は裁判で死刑が確定し、死刑囚として収監されていたが、昨年大道寺将司は獄中で死亡した。

著書は警視庁公安部の刑事たちがいかに無差別テロと闘い追い詰めていったかを、指揮官や捜査官の目線で克明に描いている。

都会の闇で行われる犯罪を徐々にあぶり出していくという捜査官の執念に、圧倒されてしまう。

そして、<名を知られることもなく、手柄を誇ることもない 陰で人びとの暮らしを支える>と、事件に携わった警察官たちを讃える。

 

今週、友人に薦められた帚木 蓬生の「悲素」を読んだ。

題材は和歌山毒カレー事件だ。

化学専門の大学教授が和歌山警察から求められて被害者たちを診察し検証して、犯行が毒物の「ヒ素」によって行われたことを解明していく。

巧妙に企んでいる保険金殺人を、毒物の知識や過去の経験を駆使しながら、犯人を追い詰めていく。

著書は化学事件に立ち向かう医師の姿にスポットを当てているが、被害者の無念を晴らそうと警察官たちの涙ぐましい努力も見逃せない。

 

学生運動が盛んな頃、左翼系の学生たちが警察を「国家権力の犬」とか言って、罵倒の対象にしていた。

若者たちが左翼革命を信じていた時代で、公安が市民生活に入りこんで、学生たちの行動を細かく監視していた。

活動する学生たちは、警官を見下げることで権力と対峙しているという勇敢さを演出しているように映った。

 

警察官は市民の秩序を守るために、監視しなければならない。

取り締まられた人は警察に不信感や嫌悪感を覚えたりするようだ。

 

姪っ子が警察官と結婚し、最近二人目の子供が産まれた。

とにかく警察の仕事は忙しいようで、子守りもままならないという。

 

世の中には(私のような)良い人間ばかりではない。

悪い人間が多いのだ。

 

だから、違反切符や職務質問を受けたぐらいで、腹立てていたらイカンと思うのである。

author:金ブン, category:社会ネタ, 14:22
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とにかく、笑えれば

JUGEMテーマ:ニュース

 

とにかく、思いきり笑いたい。

腹がよじれるほど、笑ってみたい。

特に最近、そう思うのだが。

 

若いころはよく笑った。

岡八郎が「くさぁ〜」と言っただけで、笑えた。

山上たつひこのマンガを読んで、笑いが止まらなくなったこともあった。

電車の中、マンガ「嗚呼!花の応援団」を読んでいて、思わず吹き出してしまった。

 

とにかく、面白いものに対して、私の脳ミソは素直だった。

 

年寄りの仲間入りをしてから、私はクスッと笑うことはあっても、腹から笑えなくなった。

M1グランプリを見ていても、観客が大笑いする漫才のどこが面白いのか分からなかった。

それは、電波を介して見るテレビやネットだからかもしれない。

臨場感いっぱいの舞台なら、笑いの受けとめ方も違ってくる。

 

そんな気持ちもあって、先日大学の友人夫婦たちと、繁昌亭へ出かけた。

繁昌亭へ行くのは三度目だった。

一度目は会社の先輩からチケットを頂いた時。

それは鉄ちゃん(鉄道マニア)の落語家が集まり、鉄道ネタを披露する催しだった。

観客も鉄ちゃんが多かった。

鉄道マニアならではのエピソードや自虐ネタが結構面白かった。

 

それで時間を置かず繁昌亭に出かけたが、二度目はあまり笑えなかった。

出演者に人気のある落語家が全くいなかったからだろう、と反省した。

だから三度目はひとりでも名の知れた出演者がいる時にしようということになった。

その日は桂小枝がトリを務めることになっていた。

それでも知っているのは小枝だけで、あとの出演者9人は見たことも聞いたこともない。

 

お笑い芸人というのは世の中に数え切れないほどいる。

若手からベテランまで、いろんな人たちが様々な演芸場に出演している。

「売れる」ために、みんな必死で芸を磨いている。

 

安部政権が働き方改革を提唱しているが、お笑い芸人はほとんど労働に見合った給料を得ていない。

吉本興業なんて、タレントの上位10%が全体の80%のギャラを貰っているという。

 

とにかく、競争が激しい世界なのだ。

 

才能豊かな芸を持った人でも、なかなか売れないのがこの世界のようだ。

表舞台に出ていない芸人にも、結構面白いのがいるのだろう。

 

今回の出演者で、なかなか味のある芸人を見つけた。

漫談の「ナオユキ」だ。

ダービーハット(?)を被った独特のスタイルで、舞台に現れた瞬間、会場に笑いが起きる。

次から次へと飛び出す、酔っ払いの自虐ネタが笑える。

会場に笑いが絶えなかった。

 

 

ウィキペディアによると、20年以上前に「ダックスープ」という漫才コンビで、上方漫才コンテストで優秀賞を受賞したり、ABCお笑い新人グランプリで優秀新人賞を獲得したりしたようだが、現在はピン芸人として漫談で活動している。

R1グランプリでは2回準決勝に進んで、サバイバル出場者に選ばれているという。

 

Youtubeでは、「孤高の吟遊詩人」と紹介されていた。

 

https://www.youtube.com/watch?v=PXrgOuAsIAk

 

舞台で見ると、なかなか味がある。

 

先日、朝の情報番組「す・またん」で、「大松絵美」というお笑いタレントが紹介されていた。

今年ブレークしそうなタレントだとか。

 

これも、Youtubeに出ている。

 

 

キャラの強さに引いてしまうが、同じ大学出身なので親近感を覚える。

 

 

♪とにかく、笑えれば、それでも笑えれば

今日一日の終わりに ハハハと笑えれば♪

(ウルフルズ)

 

とにかく、笑いたい。

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:49
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平成29年の雑感

JUGEMテーマ:日記・一般

今年、森友学園の問題で世間が騒いでいた頃、テレビに何度か塚本幼稚園が登場した。

幼稚園は学校法人森友学園が経営している。

その幼稚園の外観を見ていて、私は「どこかで見たことがあるな」と思っていた。

思いだした。

以前、取引していた印刷業者のI君とテニスをした時、I君は彼女を連れてきた。

彼女は幼稚園の保育師さんだった。

テニスの帰り、私は彼女が同乗するI君の車に乗せてもらった。

彼女は塚本にある幼稚園に勤めていた。

その日、彼女は仕事があるというので、I君は塚本の幼稚園まで送って行った。

十三に行く私は同乗して、一緒に幼稚園の前まで行った。

随分前のことだが、その幼稚園の外観が私の脳裏に残っていた。

「君の彼女が勤めていたのは話題の塚本幼稚園か?」

今年、I君と麻雀をした時、その事を尋ねてみた。

「そうなんですよ」と、I君は顔を顰める。

彼女の紹介で、話題になっている瑞穂の國記念小学校のパンフレット印刷を請け負ったという。

印刷の過程で、園長(理事長の奥さん)から訂正の電話がジャンジャン掛かってきた。

「大変でしたよ。かなり強引な人で」と、I君は園長の人となりについて話していた。

その前園長も夫である前理事長も、今は補助金詐取事件で大阪拘置所に留置されている。

今年のワイドショーは森友学園問題の話題から始まった。

その後、加計学園問題に移り、国会が衆人環視の的となり、劇場化していった。

それにしても、今年4月の小学校開校に向けて暗躍していた理事長夫婦が、今では拘置所の独房に入れられているというのは何とも厳しい結末だ。

人生は何が起こるか、判らない。

豊田議員騒動、トランプ大統領就任、藤井聡太の29連勝、横綱・日馬富士の暴行事件、小池百合子劇場の隆盛と没落、政治家・著名人の不倫騒動などなど。

今年も、様々な分野から、キャラの濃い人たちが出現した。

退職してからというもの、ワイドショーを否が応でも見る機会が増えた。

よくこれだけ次々と話題が出てくるものだと感心する。

他人の不幸は蜜の味というが、ワイドショーに登場するコメンテーターが一番喜んでいるのではないだろうか。

以前、マツコの知らない世界に出演した甥っこが、放送局から出演料として20万円入った封筒を受け取ったと言っていた。

そう考えると、コメンテーターのふところがどれだけの出演料で膨らんでいるか想像できる。

上記の写真は今年11月頃新聞に折り込みされた高島屋のチラシだ。

「大黄金展」という展示・即売会の広告だ。

その金額を見て、目を疑った。

黄金の兜が165,564000円、黄金の太刀が62,316,000円なのだ。

他にも、高さ10cm弱の織田信長や豊臣秀吉の黄金像が2,376,000円で並んでいる。

その折り込みチラシが、スーパーやユニクロのチラシと一緒に、新聞に挟まれているのだ。

私は6千万や1億の数字を見ていて、不気味な気持ちになった。

日経平均株価が25年ぶりに23000円台に乗せたとメディアは伝える。

もう、バブル景気に突入している。

さて、それはいつ破裂するのだろう。

私は小学校の頃、人を殴ったことが一度ある。

そろばん教室で、友人とけんかになり、友人の顔面を殴ったのを覚えている。

人を殴ったことはそれが初めてで、それ以後は無い。

だが、殴りたいと思ったことはある。

今年も幼児を虐待死させる事件が何度かあった。

先週も箕面で4歳の幼児が同居人たちの暴行を受けて亡くなった。

暴行は母親の目の前で日常的に行われていたという。

容疑者と母親を並べて、思いっきり顔面を引っぱたきたいという衝動に駆られた。

いつも年末には、その年に読んだ本や観た映画から印象に残ったものを紹介している。

だが、今年は紹介出来るほど、読んでいないし観ていない。

毎年100本近く観ていた映画は今年22本しか観ていない。

また、本も30冊しか読んでいない。

あえて、その中から印象に残った一冊を上げるとすれば、直木賞作品の佐藤正午「月の満ち欠け」。

オカルトっぽい小説で、個人的には私好みの内容だった。

映画で1本選ぶとすれば、「永い言い訳」。

本木雅弘演じる主人公の、人間的な弱さや迷いにシンパシーを感じた。

12月の中ごろ、文化財ボランティアの忘年会があった。

二次会で、駅前のスナックへ行った。

みんなでカラオケを唄った。

演歌、フォーク、ポップス、など、8人が思い思いの歌に唄った。

私は受けを狙って、つぼいのりおの「金太の大冒険」を唄った。

若い頃、ギターを持って、人前で歌ったことがあるギャグソングだ。

下ネタ満載の歌なのだ。

静かだった場を盛り上げようと気を使ったのだが、滑ってしまった。

参加者は80代や70代の老人たちで、女性も混じっていた。

私ともう一人の男性が焼酎を呑んでいたが、他の人は下戸なのでしらふだった。

下ネタはその場の雰囲気に合わなかった。

自転車に乗って、猛省しながら帰った。

なんで、「金太の大冒険」なんか、唄ったのだろう。

変な気遣いして、滑ってしまう。

今流でいえば、余計な<忖度>なのだ。

悔やんだり、戸惑ったり、失望したりして、1年が終わろうとしている。

これがまた、自分の人生の1ページだった。

author:金ブン, category:社会ネタ, 09:53
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震える指し手

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将棋ファンのひとりとして、今年は楽しい一年だった。

 

当然、中学生棋士の藤井聡太の活躍と羽生棋士の永世七冠。

特に、羽生が永世七冠を獲得して、国民栄誉賞を受賞することは印象的な出来事だ。

 

1966年に七大タイトルを独占した時も国民栄誉賞の候補になった。

だが、その時は20代半ばでまだ若いという声があり、見送られた。

若いというより、まだまだ伸び盛りで記録を伸ばす勢いがあった。

将来、大きな記録を作りだすであろう予感が将棋界にあった。

永世の七冠を獲得することも夢ではないと思われていた。

 

だが、その過程はかなり苦難の道のりだった。

 

2008年の竜王戦で、羽生の永世七冠は目の前にあった。

10年前のことだ。

将棋ファンの誰もが、羽生が竜王位を獲得すると信じていたはず。

このタイトル戦は勝負の怖さを思い知らされる戦いだった。

 

当時渡辺竜王は4期連続で竜王位を保持していた。

永世竜王という称号を得るには、竜王位を5期連続で獲得するか、通算7期獲得するかの条件があった。

過去に竜王の永世称号を獲得した棋士はいない。(竜王位の歴史が浅いこともあるが)

 

挑戦者になった羽生はすでに、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖の永世称号を持っていた。

残るは竜王永世のみだった。

 

普通のプロ棋士にとって、タイトルを一つでも獲得するのが難しい。

永世資格となると、余程の実力者でなければ、獲得はさらに難しいものなのだ。

 

10年前(2008年)の第21期竜王戦は特に永世称号の獲得を巡って、注目されていた。

勝ったほうが永世竜王を手にするのだ。

渡辺竜王が勝てば5期連続となり、羽生が勝てば通算7期目となる。

 

竜王戦が始まると、圧倒的に羽生の強さが目立っていた。

第1局目から3局目までは、羽生の指し回しの上手さで3連勝する。

逆に、渡辺竜王は調子が悪かった。

世間が永世七冠を期待する風潮だっただけに、その雰囲気に押されているような感じだった。

 

そして、第4局目は11月26日・27日、熊本県で行われた。

ファンの予想も羽生の4連勝に傾いている。

予想どおり、羽生棋士の優勢となり、勝勢に向かっていく。

 

だが、将棋は逆転のゲームだ。

9回裏10対0でも、ひとつのミスや思い違いで逆転する。

渡辺竜王の「王」は羽生の猛攻撃の前に逃げ場の無い場所まで、追い詰められる。

永世七冠誕生が目の前にあった。

 

ところが、羽生の持ち駒がわずかに足りないので、詰められない。

開き直った渡辺竜王が逆転の指し手を見つけ出し、あっという間に勝利を手にした。

これで、渡辺竜王はやっと1勝したものの、まだ1勝3敗と崖っぷちは変わらない。

羽生はまだまだ有利だ。

 

だが、勝負事には流れがある。

この流れを神のいたずらとか言ったりするが…。

 

続く5局目と6局目は渡辺竜王が勝ち、タイに持ち込むのだ。

7冠すべてを制覇したことがあり、数々の苦戦を克服してきた勝負師羽生であっても、勝負の流れに取り戻すことが出来ない。

 

結局、最終局も負け、羽生の永世7冠は成らなかった。

逆転した渡辺竜王が永世竜王を獲得したのだった。

 

その2年後、再び竜王挑戦の権利を得て渡辺竜王に挑戦したが、2勝4敗で永世7冠は成らなかった。

その後は若手棋士の台頭で徐々にタイトルを失い、なかなか竜王へのタイトル挑戦権も得られなかった。

もう、永世七冠は無理じゃないかと思っていたのだが。

 

羽生には様々な癖がある。

その中に、勝利を確信した時に駒を置く指が小刻みに震えるという癖がある。

この癖は圧倒的に強かった若い頃からのものではなく、40代に入ってから目立つようになったもののようだ。

1局の勝利が、いかに苦難を乗り越えて手にした産物であるかを表している。

 

永世七冠を目前にした一手を指す時、その指が震えているのをカメラが映していた。

 

author:金ブン, category:社会ネタ, 10:54
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